「ドライバーを更新しようとしたら、エラーで止まってしまった」——
こういったトラブルは、Windows Updateのあとや新しいハードウェアを接続した直後に起きやすいです。
ドライバーのエラーは放置すると、デバイスが正常に動かないまま使い続けることになります。音が出ない・Wi-Fiが繋がらない・プリンターが認識されないといった問題の原因がドライバーエラーであることも多いです。
この記事では、デバイスマネージャーに表示されるエラーコードの意味から、自動更新・手動更新・メーカーサイトでの取得方法まで、順番に解説します。
まずデバイスマネージャーのエラーコードで原因を絞り込む
ドライバーが正常に動作していないデバイスには、デバイスマネージャー上で「!(エラー)」や「↓(無効)」のアイコンが表示されます。デバイスを右クリックして「プロパティ」を開くと、「デバイスの状態」欄に「コード XX」という数字が表示されます。
このコード番号が原因の手がかりになります。代表的なコードと意味を確認しておきましょう。
| エラーコード | 意味 | 主な対処方向 |
|---|---|---|
| コード 10 | デバイスを起動できない | ドライバー再インストール・メーカーサイトから手動取得 |
| コード 28 | ドライバーがインストールされていない | ドライバーのインストール(自動または手動) |
| コード 31 | Windowsがデバイスに必要なドライバーを読み込めない | ドライバー削除→再インストール・メモリ整合性の確認 |
| コード 43 | デバイスが問題を報告してWindowsが停止させた | ドライバー更新・ハードウェアの接続確認 |
| コード 45 | 以前接続されていたデバイスが現在接続されていない | 物理的な接続の確認・再接続 |
コード31のトラブルシューティング:メモリ整合性との競合を確認する
コード31は、Windows 11の「コアの分離(メモリ整合性)」機能とドライバーが互換性の問題を起こしている場合に発生することがあります。
これはセキュリティ機能の一部で、署名されていない古いドライバーがある場合にメモリ整合性をオンにしているとドライバーが読み込めなくなります。確認手順はこちらです。
コード43の場合はハードウェアの物理接続も確認する
コード43が表示された場合、ドライバーの問題だけでなく、デバイス自体のハードウェア異常や接続不良が原因のこともあります。
USBデバイスや増設カードの場合は、一度取り外して別のポートに挿し直してみましょう。GPUでコード43が出る場合は、ドライバーをDDU(Display Driver Uninstaller)などのツールで完全削除したうえで再インストールすることが多いです。
ただし、DDUはセーフモードで実行し、GPUドライバーを削除後に再起動してから新規ドライバーをインストールする必要があります。
Windows 11のノートPCやメーカー製PCでは、「デバイスの暗号化(BitLocker)」が標準でオンになっていることが多いです。この状態でセーフモードに入ろうとすると、BitLockerの回復キー(48桁の数字)の入力を求められ、キーが分からないとPCが二度と起動できなくなります。DDUのためにセーフモードを使う前に、必ずMicrosoftアカウントにログインして回復キーをスマホ等に保存しておいてください。企業PCでの使用は絶対にIT部門に確認してからにしましょう。
Windowsの自動更新でドライバーを更新する方法
デバイスマネージャーから最も手軽にドライバーを更新する方法は、Windowsが自動でドライバーを検索してくれる「ドライバーの自動更新」です。
デバイスマネージャーからの更新手順
「最新ドライバーが既にインストールされています」と表示される場合の注意点
自動検索で「既にインストールされています」と表示されても、エラーが解消しない場合があります。
Windowsの自動検索が参照するのはMicrosoftのドライバーデータベースで、メーカーが独自に配布している最新版とは異なる場合があります。
特にグラフィックボードやサウンドカード、Wi-Fiアダプターはメーカーサイトの方が新しいドライバーが提供されていることが多いです。
メーカーサイトからドライバーを手動で取得する方法
自動更新で解決しない場合や、特定の機能不具合がある場合は、PCメーカーまたはデバイスメーカーのサポートサイトから最新ドライバーを手動で取得する方法が確実です。
探し方は「PCメーカーサポートサイトで型番を入力する方法」と「デバイスメーカー(GPU・Wi-Fiなど)のサイトで探す方法」の2パターンがあります。
主要PCメーカーのサポートサイトでのドライバー取得手順
ノートPCや一体型PCを使っている場合は、PCメーカーのサポートサイトで型番を入力すると、そのモデル専用のドライバーがまとめてダウンロードできます。
| メーカー | サポートサイトURL | 型番の確認方法 |
|---|---|---|
| Dell | dell.com/support | 本体裏のシール or 自動検出ツール |
| HP | support.hp.com | 本体裏のシール or シリアル番号で検索 |
| Lenovo | support.lenovo.com | Lenovo Vantageアプリ or 型番で検索 |
| 富士通 | fujitsu.com/jp/support | 型名(例:FMVN)でサイト内検索 |
| NEC | support.nec-lavie.jp | 本体裏のシールの型番でサイト内検索 |
自分のPCの型番がわからない場合は、以下の方法で確認できます:
- PowerShell(推奨):
Get-CimInstance Win32_ComputerSystemProductで PCの型番・メーカー名が表示されます - コマンドプロンプト:
systeminfoを実行し、「システムモデル」の行を確認する - 本体シール:ノートPCの場合は本体裏面のシールに型番が記載されていることが多い
※ wmic csproduct get name はWindows 11 24H2以降では非推奨/削除されているため、代わりに上記のPowerShellまたはsysteminfoコマンドを使用してください。
グラフィックボード・Wi-Fiアダプターなど個別デバイスのドライバー取得先
PCメーカーではなく、デバイス(パーツ)メーカーから直接取得する場合の主な入手先もまとめておきます。
| デバイス種別 | メーカー・取得先 | 備考 |
|---|---|---|
| GPU(グラフィック) | NVIDIA / AMD 公式サイト | GeForce Experience / AMD Adrenalinでも自動更新可 |
| Wi-Fiアダプター | Intel / Qualcomm / Realtek 各公式 | デバイスマネージャーでチップ名を確認してから検索 |
| プリンター・スキャナー | 各プリンターメーカー公式 | Windows 11対応版が別途配布されている場合あり |
| チップセット | Intel / AMD 各公式 | マザーボードメーカーサイトも確認する |
Wi-Fiアダプターのチップメーカーを確認するには、デバイスマネージャーでアダプター名を右クリック→「プロパティ」→「詳細タブ」→「ハードウェアID」を見ると、チップの識別情報が表示されます。
ドライバーを削除して再インストールする方法と注意点
自動更新もメーカーサイトのドライバーも試してもエラーが残る場合は、既存のドライバーを一度完全に削除してからクリーンインストールする手順が有効なことがあります。
デバイスのアンインストール手順
デバイスマネージャーで対象デバイスを右クリック→「デバイスのアンインストール」を選択します。
このとき、「このデバイスのドライバーの削除を試みます」というチェックボックスが表示される場合はチェックを入れておきましょう。
ドライバーを前のバージョンに戻す方法(ロールバック)
Windows Updateや手動更新のあとにドライバーエラーが発生した場合、更新前のバージョンに戻せる場合があります。
デバイスマネージャーで対象デバイスを右クリック→「プロパティ」→「ドライバー」タブ→「ドライバーを元に戻す」を選択します。
それでも解決しない場合のチェックリスト
ここまでの手順を試してもドライバーエラーが解消しない場合は、以下の観点で確認してみましょう。原因が複合している場合もあります。
企業PCの場合、グループポリシーによってドライバーのインストールが制限されているケースもあります。IT部門への相談も選択肢として考えておきましょう。
Q&A【よくある疑問まとめ】
まとめ
Windowsのドライバーエラーは、エラーコードで原因を絞り込めば対処の方向性がはっきりします。
- まずデバイスマネージャーのプロパティでエラーコードを確認して原因を特定する
- コード31はメモリ整合性との競合を、コード43はハードウェア接続も疑う
- 自動更新で「既に最新」と表示されても、メーカーサイトに新しいバージョンがある場合がある
- PCメーカーサポートサイトで型番を入力するのが最も確実な手動取得方法
- ドライバーを削除→再インストールする場合は、事前にドライバーファイルをDLしてから行う
- 更新後に不具合が出たら「ドライバーを元に戻す」で更新前のバージョンに戻せる場合がある
- PC型番確認はPowerShellの
Get-CimInstanceまたはsysteminfoコマンドを使用(wmicは24H2以降非推奨)