Outlookを開くたびに「パスワードの入力が必要です」と出て、入力しても消えないことはありませんか?
結論から言うと、原因はアカウントの種類と、新旧どちらのOutlookかでほぼ決まります。
定番の「資格情報の削除」から始めると、他のOfficeアプリまで巻き込むかもしれません。
そこで、影響が小さい順に直し方を並べました。会社アカウントで直らない時の伝え方も載せています。
先に確認!アカウント種別と新旧Outlookで直し方が変わります
同じ症状でも、原因は別物です。まず環境を2分で判定しましょう。
アカウントの種類と新旧Outlookの見分け方
アカウントは4種類に分けます。会社・学校のMicrosoft 365、Outlook.com/Hotmail、Gmail、プロバイダ系のメールです。
新旧は画面で見分けます。左上に「ファイル」タブがあれば従来のOutlook、なければ新しいOutlookと考えましょう。
最短手順がひと目で分かる早見表
表から、ご自身の行を探してください。
| アカウント | 従来のOutlook | 新しいOutlook | 主な原因 |
|---|---|---|---|
| 会社・学校(Microsoft 365) | 更新→削除して再追加 | 削除して再追加 | 古い認証情報/再認証ルール |
| Outlook.com/Hotmail | 新プロファイルで自動設定 | 削除して再追加 | POP/IMAP登録のまま |
| Gmail | Google側の許可を外して認証し直し | 更新→削除して再追加 | 許可のチェック漏れ/2段階認証 |
| プロバイダ・独自ドメイン | パスワードを更新 | パスワードを更新 | サーバー側の変更とのずれ |
アカウント種別ごとの原因と直し方
該当する項目だけお読みください。
Microsoft 365(会社・学校)の場合
原因は、パスワード変更後の古い認証情報と、会社側の再認証ルールが中心です。
Microsoftの資料では、Officeの再認証は「パスワードのリセット」か「90日以上の非アクティブ」が既定です。これより頻繁なら、会社側の設定を疑いましょう。
- Officeを最新版に更新し、Outlookを再起動
- 従来のOutlookは「ファイル → アカウント設定 → アカウント設定」で削除し、再追加
- 直らなければ、次章の資格情報の削除へ
複数のメールボックスを入れ、Windowsのサインインと別の職場アカウントがある場合は要注意です。古いビルドで起こる既知の問題で、Microsoftはプロファイルの再作成を案内しています。
承認通知が届かないなら、Authenticator通知が来ない原因と直し方|スマホ・PC別の解決手順が先です。「サポートおよび回復アシスタント」にも、パスワード要求用の診断があります。
Outlook.com/Hotmailの場合
多いのは、POP/IMAPで登録したままのケースです。
MicrosoftはOutlook.comのBasic認証を、2024年9月16日に終了しました。パスワードを入れ直しても通りません。
新しいプロファイルを作り、Outlook.comとして自動設定で追加しましょう。接続がOAuth(モダン認証)に切り替わります。
Outlook 2013、2016(MSI版)、2019 LTSCはOAuth非対応です。Microsoft 365版か、無料の新しいOutlookに切り替えてください。
Gmailの場合
従来のOutlookでは、ブラウザー認証の許可チェックを入れ忘れると失敗します。「Gmailのメールの読み取り・作成・送信・完全削除」にあたる項目です。
0x800CCC0Eなどのエラーも、この状態で出ます。Microsoftの案内は次の通りです。
- Outlookを閉じ、Googleアカウントの「セキュリティ」を開く
- 「Microsoft apps & services」で「すべてのアクセス権を削除」
- 「MicrosoftOffice16_Data:OAUTH2」から、tp_google_imap_Oauth2を含む項目を削除
- Outlookの「ブラウザーでサインイン」から、許可にチェックして認証
エラーコードが出る場合は、Outlookエラー0x800ccc0eの直し方|設定ミスとプロバイダ障害の切り分け手順もご覧ください。古いOutlookでは、アプリパスワードが必要なこともあります。
新しいOutlookでは、Gmailだけ毎回サインインを求められる報告がコミュニティにあります。
アプリパスワードでIMAP追加すると収まった、という投稿もありました。ただし公式手順ではなく、環境で結果が変わるかもしれません。
プロバイダ・独自ドメインのメールの場合
典型は、サーバー側のパスワードとOutlookの保存内容のずれです。
プロバイダ側で変えたら、Outlookも入れ直しましょう。まずWebメールに新しいパスワードで入れるかを確認してください。
アカウントを削除する前に注意があります。Outlookは「PCに保存したオフラインの内容も消える」と警告します。POPでPCにしかメールがないなら、先に.pstファイルをコピーしておきましょう。
送信時だけ認証エラーなら、Outlookメールが送れない原因と直し方|認証エラー・障害も解説が参考になります。
新しいOutlookでアカウントを入れ直す手順
操作は「ファイル」ではなく、設定画面から行います。
直らない場合は、従来のOutlookに戻すと安定したという報告もあります。切り戻せる環境なら、新しいOutlookが使いにくい!元に戻す方法を完全ガイド【2026年版】をご覧ください。
資格情報の削除は影響範囲を知ってから
再追加で直らない時の次の一手が、資格情報の削除です。ただしOffice全体に関わるため、順番を意識しましょう。
資格情報マネージャーで削除する手順
Outlookと他のOfficeアプリをすべて閉じてから始めます。
「資格情報マネージャー」を開き、「Windows 資格情報」から該当項目を削除します。終わったらPCを再起動し、Outlookにサインインし直しましょう。
消す前に知っておきたい副作用
この項目はOffice共通のため、WordやExcelでも再サインインを求められることがあります。
Windows資格情報の丸ごと削除は避けましょう。共有フォルダやリモートデスクトップの保存パスワードまで消えてしまいます。
共有フォルダの接続が不安なら、共有フォルダ・NASにアクセスできない原因まとめ|資格情報エラーも症状別に解決を先にご確認ください。
プロファイルを作り直す手順
コントロールパネルの「Mail」から「プロファイルの表示」を開き、「追加」で新規作成します。古いプロファイルは消さず、新しい方で動くと分かってから整理しましょう。
情シスに相談する目安と伝え方
次に当てはまるなら、個人では直せない可能性が高いです。
- ブラウザー版のOutlookには入れるのに、アプリだけで繰り返す
- 同じ部署の複数人が、同時期に同じ症状
- オンプレミスExchangeからMicrosoft 365へ移行した直後
伝え方は「Outlookデスクトップで再サインインが繰り返される」が基本です。「条件付きアクセスのサインイン頻度」「モダン認証の有効化」と添えると、話が早く進みます。
なお、Exchange OnlineのSMTP AUTH Basic認証は2026年末に既定で無効化される予定です。複合機などで使っているなら、複合機メール送信できない原因と直し方|SMTP認証廃止・ポート25対処法もあわせてご覧ください。
Q&A【よくある疑問まとめ】
まとめ
Outlookでパスワードを何度も求められる時は、アカウント種別と新旧Outlookの確認が出発点です。
- 会社・学校のアカウントは、更新と再追加が先
- Outlook.comはBasic認証が終了済みで、自動設定で追加し直し
- Gmailは、ブラウザー認証の許可チェックが鍵
- 資格情報の削除は、Officeへの影響を知ってから
それでも直らない時は、情シスへの相談が近道です。この記事の伝え方を、そのまま使ってください。