共有フォルダにアクセスできない!NASが繋がらない時の直し方【2026】

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「ネットワークパスが見つかりません」
「資格情報が必要です」
「組織のセキュリティポリシーにより認証されていないゲストアクセスがブロックされました」

 

などのエラーが出て、NASや社内サーバーに繋がらなくなった——

そんな経験はありませんか?

 

原因は一つではなく、ネットワーク設定・認証情報・Windowsのセキュリティポリシーなど複数が絡み合っているのが厄介なところです。

特に2024年後半にリリースされたWindows 11 24H2以降は、SMBのセキュリティ仕様が大幅に変更されており、それまで問題なく接続できていたNASに突然繋がらなくなるケースが急増しています。

この記事では、「共有フォルダにアクセスできない」「NASが繋がらない」症状を原因別に整理して、優先度の高い順に解決手順をまとめました。

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共有フォルダにアクセスできない原因を症状で切り分ける

エラーメッセージや症状によって原因がほぼ絞り込めます。まず下の表で自分の症状を確認してから、該当する手順に進んでください。

 

症状・エラーメッセージ 主な原因 優先対処
ネットワークパスが見つかりません ファイル共有・SMB無効、NAS電源OFF SMBの有効化・ネットワーク探索をオン
資格情報を入力してください(繰り返し出る) 保存済み資格情報の不一致・期限切れ 資格情報マネージャーで削除→再入力
アクセスが拒否されました 共有フォルダの権限設定ミス 共有・NTFSアクセス許可を確認
エラーコード 0x80070035 ネットワーク探索がオフ、SMB無効 ネットワーク探索をオンに変更
以前はつながっていたのに突然ダメになった Windows Update後のSMBポリシー変更 まず24H2の変更を確認→SMBバージョン確認
NASはpingが通るがエクスプローラーに出ない ネットワーク探索・NBTオフ Function Discovery関連サービスを起動
「ゲストアクセスがブロックされました」のエラー 24H2以降 SMB署名の強制・ゲストフォールバック無効化 NAS側でSMB署名を有効化、または設定を変更
⚠️ Windows 11 24H2以降をお使いの方へ:「突然繋がらなくなった」場合は、まず下の「原因①」(24H2の変更)を確認してください。SMB 1.0の問題より先にこちらが原因である可能性が高いです。
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NASが繋がらない原因①|Windows 11 24H2のSMBセキュリティ変更

2024年後半に配信されたWindows 11 24H2で、SMBに関する2つの大きなセキュリティ変更が加えられました。

これが現在「突然NASに繋がらなくなった」の最多原因です。

変更点① SMB署名(SMB Signing)がすべての接続でデフォルト必須に

SMB署名とは、ファイル共有の通信を電子署名で保護し、改ざんや中継攻撃を防ぐ仕組みです。以前のWindowsでも対応していましたが、24H2からはすべての接続で必須になりました。

 

NAS側がSMB署名に対応していない場合、接続が拒否されます。エラーコードは 0xc000a000(STATUS_INVALID_SIGNATURE)や「ネットワークパスが見つかりません」として表示されることがあります。

 

推奨対処:NAS側のファームウェアをアップデートしてSMB署名を有効にする。NAS側で対応できない場合の一時的な回避策として、Windows側のSMB署名要件を緩和することもできます。

グループポリシーエディター — SMB署名の設定(Windows 11 Pro / Enterprise)

Win + R

gpedit.msc
→ Enter
コンピューターの構成 → Windows の設定 → セキュリティの設定 → ローカル ポリシー → セキュリティ オプション
「Microsoft ネットワーク クライアント: 常に通信にデジタル署名を行う」の設定
有効
無効
← 24H2の必須化を解除する場合はこれを選択してOK
⚠️ これはあくまで一時的な回避策です。NAS側をSMB署名対応にアップデートすることを強く推奨します。
Windows 11 Homeの場合(グループポリシーエディター非搭載)
PowerShell(管理者)で代替:
Set-SmbClientConfiguration -RequireSecuritySignature $false
※確認メッセージが出たら Y を入力してEnter

変更点② ゲストフォールバックがWindows 11 Proでも無効化

「ゲストフォールバック」とは、ユーザー名・パスワードなしでNASにアクセスしようとしたとき、Windowsが自動的にゲスト認証を試みる仕組みです。

 

多くの家庭用・小規模オフィス用NASはこれに依存した設定になっていました。

24H2ではWindows 11 Proでもこのゲストフォールバックが無効になりました。Windows 11 Homeのみ引き続き有効です。

 

「組織のセキュリティポリシーにより、認証されていないゲストアクセスがブロックされました。これらのポリシーは、安全でない、または悪意のあるデバイスからPCを保護するために役立ちます。」

 

推奨対処:NAS側にユーザーアカウント(ID・パスワード)を作成し、ゲスト接続から認証接続に切り替える。

PowerShell(管理者)— ゲストフォールバックの再有効化

スタート

「PowerShell」を右クリック →「管理者として実行」
Set-SmbClientConfiguration -EnableInsecureGuestLogons $true
# 確認メッセージが出たら Y を入力してEnter
⚠️ ゲストアクセスは中間者攻撃のリスクがあります。信頼できる閉じたLAN内での一時対応に留め、NAS側の認証設定を整備することを推奨します。
※会社のPC(IT部門管理のPC)の場合は、管理者の許可なくセキュリティを低下させるコマンドを実行しないでください。社内ポリシー違反として検知される可能性があります。
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NASが繋がらない原因②|SMBプロトコルのバージョンを確認する

Windowsが共有フォルダやNASと通信するときに使うのが「SMB(Server Message Block)」というプロトコルです。

 

Windows 11では、セキュリティ強化のためにSMB 1.0はクリーンインストール時からインストールされていません。古いNASはSMB 1.0にしか対応していないことがあるため、ここが原因になりやすいです。

 

💡 「無効」と「未インストール」の違い:「無効」はOSにプログラムが存在するが使えない状態。「未インストール」はそもそもプログラムが存在しない状態です。Windows 11のSMB 1.0は後者で、有効化するにはインストールから始める必要があります。

SMBの有効化手順(Windows 11)

Windowsの機能の有効化または無効化 — SMB設定

スタート

「Windowsの機能」と検索

Windowsの機能の有効化または無効化
Windowsの機能
▶ Internet Explorer 11
▶ Microsoft Print to PDF

SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート

SMB 1.0/CIFS クライアント
SMB 1.0/CIFS サーバー
← ここにチェックを入れてOKをクリック
▶ Telnet クライアント
⚠️ SMB 1.0は古いNAS専用。セキュリティリスクが高いため、NAS側のファームウェア更新でSMB 2.0/3.0対応を目指すことを推奨します。また、使用されないまま15日が経過すると自動的にアンインストールされます。

SMB 1.0を有効にした後はPCを再起動してから接続を試してください。それでも繋がらない場合は、ネットワーク探索の設定も確認が必要です。

ネットワーク探索をオンにする手順

エクスプローラーの「ネットワーク」にNASやPCが表示されない場合、ネットワーク探索がオフになっている可能性があります。Windows 11の場合は「設定」アプリから以下の手順でオンに切り替えましょう。

手順 操作内容
① 設定アプリを開く スタートメニューから歯車アイコンの「設定」を開く
② ネットワークの詳細設定へ 左メニューの「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」を選択
③ 共有の詳細設定を開く 関連設定にある「共有の詳細設定」をクリック
④ プライベートネットワークを変更 「プライベート ネットワーク」の項目を展開し、「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」の両方をオンにする

ここで重要なのが「プライベート」プロファイルの設定を変更すること。「パブリック」側を変えても自宅・社内LANには効きません。接続しているネットワークが「パブリック」になっていたら、「プライベート」に変更してから再設定しましょう。

⚠️ 注意:公共のWi-Fiでの「プライベート」設定は厳禁
カフェやホテルなどの公衆無線LANでネットワークプロファイルを「プライベート」に変更すると、あなたのPCの共有フォルダが不特定多数の他人から丸見えになる危険があります。この設定は、必ず「自宅」や「社内」などの安全で信頼できるネットワークに接続している時のみ行ってください。
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共有フォルダにアクセスできない原因③|資格情報エラーを解消する

パスワードを入力しても何度もダイアログが出てくる、または「資格情報が正しくありません」と弾かれる場合は、Windowsが古い認証情報をキャッシュしているのが原因であることがほとんどです。

資格情報マネージャーで古い情報を削除する

資格情報マネージャー — Windowsの資格情報

スタート

「資格情報マネージャー」と検索して開く

「Windowsの資格情報」タブ
Windowsの資格情報

\\NAS-SERVER(または共有サーバーのIPアドレス)
保存日時: 2024/xx/xx
削除 ← これをクリック
MicrosoftOffice_…
関係のない認証情報
削除後、エクスプローラーからNASに再接続 → 正しいID・パスワードを入力して「資格情報を記憶する」にチェック

削除する際は「\\NASのIP」「\\サーバー名」など、対象のホスト名・IPアドレスが含まれているものだけを消せば十分です。関係ない認証情報まで削除すると、別のサービスに影響が出るので注意しましょう。

 

なお、Windows 11で資格情報の入力を繰り返し求められる問題については、Win11共有フォルダにアクセスできない!資格情報エラーの直し方でさらに詳しく解説しています。

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NASが繋がらない原因④|ネットワークドライブの切断と再マップ

Windows起動時に自動再接続できなかったことが原因で、ログオン前にネットワークが確立していないと起きやすいです。

ネットワークドライブを再マップする手順

手順 操作 ポイント
エクスプローラーを開き、「PC」を右クリック→「ネットワークドライブの割り当て」
ドライブレターを選択し、フォルダー欄に \\NASのIPまたはホスト名\共有名 を入力 IPアドレス推奨(名前解決のトラブルを回避)
「ログオン時に再接続する」にチェック 必須チェック
「異なる資格情報を使用して接続する」にチェックしてID・パスワードを入力 Microsoftアカウントではなくローカル認証を使う場合に重要
「完了」をクリックして接続確認 ×マークが消えれば成功

 

再マップしても起動のたびに×マークが出る場合は、自動切断を防ぐレジストリ設定が有効なこともあります。詳細はWindowsネットワークドライブが切断される原因と直し方|自動切断を防ぐ設定を参照してください。

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NASが繋がらない原因⑤|Windowsファイアウォールとサービスを確認する

ネットワーク探索やSMBの設定を直しても繋がらないとき、Windowsファイアウォールが共有フォルダへの通信をブロックしているケースがあります。また、ネットワーク探索に必要なWindowsサービスが停止していることも原因になります。

ファイル共有に必要なサービスを確認する

⚙️
サービス管理画面 — 確認すべき4つのサービス
Win + R

services.msc
→ Enter

サービス名 状態 必要な設定
Function Discovery Resource Publication 実行中 自動(遅延開始)
SSDP Discovery 停止 ← 要開始 自動 に変更
UPnP Device Host 停止 ← 要開始 自動 に変更
Workstation 実行中 自動(必須)
各サービスをダブルクリック → スタートアップの種類を「自動」に変更 → 「開始」ボタンで起動 → OK

 

上記4つのサービスがすべて「実行中」になっていれば、エクスプローラーのネットワーク一覧にNASが表示されるようになります。再起動後に確認しましょう。

ファイアウォールでSMB通信を許可する

Windowsファイアウォールの設定で「ファイルとプリンターの共有」が許可されているかも確認しましょう。

 

コントロールパネル→「Windows Defender ファイアウォール」→「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可する」から「ファイルとプリンターの共有」にチェックを入れてください。

 

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よくある質問(Q&A)|共有フォルダ・NASに繋がらない実体験から

ここでは、筆者自身がフリーランスのブロガーとして自宅作業中に遭遇したトラブルや、読者から多く寄せられる疑問を実体験ベースでお答えします。

 

Q. Windows Updateの後から突然NASに繋がらなくなりました。なぜですか?
A. アップデートのタイミングによって原因が異なります。Windows 11 24H2以降なら「SMB署名の必須化」や「ゲスト接続の無効化」が主な要因です。それ以前の場合、セキュリティ強化で「SMB 1.0」が勝手に無効化された可能性があります。私も大型アップデート後にQNAP製NASへ繋がらなくなり、SMB 1.0を再有効化して凌いだ経験があります。まずはOSのバージョンを確認し、NAS側が古い通信プロトコルに依存していないか、設定を見直してみてください。

Q. パスワードを正しく入力しているのに「ユーザー名またはパスワードが正しくありません」と出ます。
A. Microsoftアカウントと、NAS側のローカルアカウントが競合しているのが原因です。Windowsにサインインしているアカウント情報を勝手にNASへ送ってしまうため、正しいパスワードを入れても拒絶されます。解決策は、資格情報マネージャーから古い情報を一旦すべて削除することです。その後、再接続時に「NAS名\ユーザー名(例:NAS-SERVER\admin)」の形式で入力すれば、Windows側の情報を無視して確実にNASのアカウントで認証を通せます。

Q. NASにpingは通るのにエクスプローラーのネットワーク一覧に表示されません。
A. ネットワークの「探索サービス」が停止している可能性が高いです。pingが通るなら通信自体は生きていますが、PCがNASを見つけるためのプロセスが動いていません。「SSDP Discovery」や「Function Discovery Resource Publication」などの3つのサービスが「実行中」かつ「自動」になっているか確認してください。これらを修正後、エクスプローラーを更新すれば表示されるようになります。一覧に出るまで数分かかることもあるため、焦らず待つのがコツです。

Q. 会社のVPN経由で共有フォルダにアクセスしようとすると繋がりません。
A. VPN接続時のネットワークプロファイルが「パブリック」になっていることが、最も多い原因です。セキュリティ保護のため、外部接続とみなされるとファイル共有が自動でブロックされます。まずは設定から「プライベート」に変更されているか確認してください。また、ドメイン認証の兼ね合いでIPアドレスでの直接指定(\\192.168.x.x)が必要なケースもあります。詳細は、別記事の「VPN接続できない時の直し方」も参考にしてください。
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まとめ|共有フォルダ・NASに繋がらない時の優先順位

「共有フォルダにアクセスできない」「NASが繋がらない」トラブルは、原因が複数絡み合っているケースも多いですが、確認する順番を守れば大半は解消できます。

優先度 確認項目 解決できる症状
① 最優先 24H2 SMB署名・ゲストフォールバックの確認(NASのFW更新 または Windows設定変更) 24H2以降で突然繋がらなくなった・「ゲストアクセスがブロックされました」エラー
SMB 1.0のインストール・有効化 「ネットワークパスが見つかりません」0x80070035(古いNAS)
資格情報マネージャーのリセット パスワード入力を繰り返し求められる
ネットワーク探索をオン エクスプローラーのネットワーク一覧に出ない
ネットワークドライブの再マップ ドライブレターに×マークが出る
必要なWindowsサービスを起動 pingは通るがネットワーク一覧に表示されない

 

共有フォルダのファイル自体が開けない・権限エラーが出るというトラブルは、共有フォルダのファイルが開けない原因と直し方|読み取り専用・権限エラーで詳しく解説しています。ぜひ合わせてご確認ください。

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