「社外の取引先とはZoom、社内はTeams」
そんな使い分けが当たり前になってきた2026年。
でも、どちらか一本に絞りたいと考えている方や、これからツールを選ぶ方には、まだ「結局どっちがいいの?」という疑問が残ります。
私も、フリーランスとして仕事を始めた当初は両方を行き来しており、「どうせ似たようなもの」と思っていました。
ところが実際に使い込んでみると、目的によって体験に大きな差が出ることに気づきました。
この記事では、2026年時点の最新料金・AI機能・目的別の向き不向きを軸に、ZoomとMicrosoft Teamsを徹底比較します。
ZoomとTeams、そもそも何が違う?
Zoomは「会議に特化した道具」、Teamsは「仕事全体を包むプラットフォーム」です。
(アカウント不要で即接続)
(Word・Excelと連携)
図1|ZoomとTeamsのコンセプト比較
ZoomはURLを共有するだけで、アカウントを持っていない相手とも即座につながれます。
操作がシンプルで、初めて使う取引先や顧客でも戸惑いにくいのが最大の強みです。
一方のTeamsは、チャット・ファイル共有・会議をひとつのアプリ内で完結でき、Word・ExcelなどのOfficeアプリとの連携も自然に行えます。
どちらも「オンライン会議ができる」という点は共通ですが、用途の広さとシンプルさのトレードオフが両者の本質的な違いです。
2026年版|料金プランを横断比較
料金体系は頻繁に見直されるため、最新情報を整理しました。
| プラン | Zoom | Microsoft Teams |
|---|---|---|
| 無料 | 40分制限・100人まで | 60分制限・100人まで |
| 入門有料 | プロ:約2,000円〜/月(年払い) | Teams Essentials:約599円〜/月 |
| スタンダード | ビジネス:約2,700円〜/月 | Business Basic:約899円〜/月 |
| 上位 | ビジネスプラス等 | Business Standard:約1,874円〜/月 |
料金だけ見るとTeamsのほうが割安感があります。
特にMicrosoft 365のプランはWord・Excelのライセンスも含まれるため、すでにOfficeを使っている企業にとってはコストパフォーマンスが高めです。
ただしZoomは2026年3月時点で価格改定が進んでおり、有料プランの一部で値上げが確認されています。公式サイトで最新料金を必ず確認しましょう。
機能の違いを一覧で確認
主な機能を比較表にまとめました。
| 機能 | Zoom | Microsoft Teams |
|---|---|---|
| 無料の会議時間 | 40分 | 60分 |
| 録画(無料版) | ローカル保存のみ可 | 不可 |
| ブレイクアウトルーム | 無料版から利用可 | 有料版のみ |
| Officeとの連携 | △(外部連携) | ◎(ネイティブ統合) |
| 外部ゲスト招待 | ◎(アカウント不要) | △(制限あり) |
| AI議事録 | AI Companion(標準) | Copilot(別途課金) |
録画やブレイクアウトルームをすぐに使いたいなら、無料版ではZoomのほうが機能が充実しています。
一方、会議以外の日常的な業務コミュニケーションまで含めるなら、Teamsの常時チャットが便利です。
AI機能の差|2026年は「追加料金」が分岐点
2026年時点で、両ツールともAI機能が大幅に進化しています。
議事録の自動作成やアクションアイテムの抽出は「あって当たり前」の標準装備になりました。ただし、コスト面で大きな差が生じています。
図2|AI機能の追加コスト比較(2026年3月時点)
Zoom AI Companionは、有料プランに追加料金なしで付属します。
会議の要約・文字起こし・チャット返信の提案に加え、最新版(3.0)ではGoogle DriveやOneDriveとの横断検索も可能になりました。
中小企業や個人事業主にとって、AI機能を低コストで使いやすい構成です。
Microsoft Teams Copilotは、Microsoft 365の各プランに月額約30ドル(約4,500円)を上乗せする形で提供されています。
Office全体に深く統合されているため、会議だけでなくExcelやWordの作業補助まで幅広く活用できます。ただし導入コストは高く、大企業向けの色合いが強いです。
「AI議事録を安く使いたい」ならZoom、「OfficeのAI支援も含めて一括したい」ならTeams Copilotという選び方が現実的です。
目的別おすすめはこう決まる
どちらが「良い」ではなく、何に使うかで答えが変わります。下の図で自分の状況を当てはめてみてください。
URL一つで誰とでも即接続。回線も安定しており、初めての相手でも安心。
チャットとファイル共有が会議と一体化。Officeアプリを頻繁に使うなら一択。
図3|ツール選択の方向性
Zoomが向いているケース
- 社外の取引先や顧客と頻繁に会議をする
- ウェビナーやオンラインセミナーを開催したい
- 初めてオンライン会議を使う相手と接続したい
- AI機能をなるべく追加費用なしで活用したい
- 回線が不安定な環境でも安定した通話品質を求める
Teamsが向いているケース
- Microsoft 365(Word・Excel等)をすでに使っている
- 社内プロジェクトのチャット・会議を一元管理したい
- 会議中にExcel・PowerPointを共同編集する機会が多い
- コスト重視でOfficeアプリもまとめて契約したい
「社外Zoom・社内Teams」という使い分けが定着しつつある理由
2026年現在、月間アクティブユーザー数ではTeamsが約3.6億人と最多ですが、ビデオ会議ソフト単体のシェアではZoomが約56%でトップを維持しています。
つまり「両者は競合しているようで、実は棲み分けが進んでいる」のです。
Teamsは企業がMicrosoft 365を契約した時点で組織全体に展開されます。社内コミュニケーションはTeamsで完結する一方、社外の人間を招くときはZoomのほうが「相手側の負担が少ない」ため、自然に使い分けが生まれます。
「社内業務はTeams、対外会議はZoom」という二刀流の運用が、多くの企業にとって現実的な答えになりつつあります。
Pro以上のプランであれば両ツールを連携させ、Teams内からZoomを呼び出すことも可能です。
セキュリティ・安定性はどちらが上?
結論から言うと、どちらも現在は十分な水準を確保しています。
Zoomはかつての脆弱性問題を機に暗号化を大幅に強化。
TeamsはMicrosoft 365の堅牢なセキュリティ基盤をそのまま利用できるため、官公庁などでも広く採用されています。
通話の安定性については、Zoomが「回線が弱くても繋がりやすい」という評価が依然として高く、外出先からの参加が多いならZoomが有利に働く場面が多いでしょう。
結論|シンプルな選び方チャート
| あなたの状況 | おすすめ |
|---|---|
| 社外との会議・ウェビナーが中心 | Zoom |
| Microsoft 365をすでに使っている | Teams |
| AI議事録を安く使いたい | Zoom |
| 社内の日常会話もまとめたい | Teams |
どちらも無料プランから試せます。
「社内はTeams、社外はZoom」という運用はすぐに始められますし、自社のスタイルに合った方をメインに据えて、補完的に活用するのが2026年流の賢い選び方です。

