2025年10月6日、ノーベル生理学・医学賞に大阪大学特任教授の坂口志文さんら3人が受賞となりました。
【NHKニュース速報 18:34】
ノーベル生理学・医学賞に
大阪大学特任教授の坂口志文さん
過剰な免疫反応を抑える
「制御性T細胞」を発見— 特務機関NERV (@UN_NERV) October 6, 2025
ノーベル生理学・医学賞に大阪大学特任教授の坂口志文さんが受賞 pic.twitter.com/NtAdWJk3II
— Mi2 (@mi2_yes) October 6, 2025
坂口さんは、人間の体内で、過剰な免疫反応を抑えることに特化したリンパ球「制御性T細胞」を発見。
この発見は、がんやアレルギーなどの発症に対する予防や治療効果も大いに期待されています。
本記事では坂口志文氏について詳しくまとめていきます。
坂口志文のwiki経歴
坂口志文(さかぐち しもん)氏は、日本の免疫学者・医師で、現在は大阪大学特任教授です。
過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の発見とその免疫疾患における役割の解明で知られ、2025年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
当初は多くの学者は「そんな細胞は存在しない」と批判される時期もあったそうですが、坂口氏は20年以上にわたった研究の成果でTregの存在を証明し続けました。
2000年代に入るとTregの研究は世界的に認められ、これまでの努力が報われました。
主な経歴
- 1977年:愛知県がんセンター研究所で研究生として研究開始。
- 1983年:ジョンズ・ホプキンス大学・スタンフォード大学で客員研究員。
- 1995年:東京都老人総合研究所免疫病理部門部門長。
- 1999年:京都大学再生医科学研究所教授、2007年同研究所所長。
- 2010年:大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授。
- 2016年:ベンチャー企業レグセル(RegCell)設立、最高技術責任者(CTO)として制御性T細胞を活用した治療開発に注力。2025年までに複数回の資金調達を成功させ、米国進出を果たす。
結婚した妻(嫁)は坂口教子
坂口志文氏は坂口教子さんと結婚しています。
妻の教子さんも研究者で夫婦でアメリカ留学や共同研究を経験。
レグセル株式会社の共同代表取締役を務め、事業運営に深く関与しています。
レグセル株式会社の創業者で、制御性T細胞(Treg細胞)の発見者でもある坂口志文氏、取締役副社長である坂口教子氏、社内弁理士の大門氏のお三方をゲストに迎え、IPASを通して得られた成果や医療系スタートアップの悩みを座談会形式で伺います。https://t.co/Mgm3GOWM6t
— sekiyuji (@sekiyuji) October 6, 2025
教子さんは結婚後、夫の研究を精神面・生活面の両方で支え続けています。
坂口氏はインタビューで「研究を諦めずに続けられたのは妻の支えがあったから」と語っており、夫婦の信頼関係の深さがよく分かります。
レグセル株式会社とは?
レグセル株式会社は、2016年1月に設立された日本のバイオテクノロジー企業で、制御性T細胞(Treg)を活用した革新的な免疫療法の開発に特化しています。
創業者である坂口志文氏の発見したTreg細胞の技術を基盤とし、自己免疫疾患(例: リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、全身性強皮症)や移植拒絶反応、がん治療への応用を目指しています。
妻の教子さんが共同代表取締役を務めています。
子供はいる?
坂口志文氏と坂口教子さんの間に子供がいるかどうかは分かりませんでした。
子供に関する情報は公に確認できず、一般の方か、もしくは子供はいないかもしれません。
坂口志文の大学・高校の学歴
坂口氏の父親は地元の長浜北高校の校長先生を務める教育者でした。
父親の影響なのか、小学校の卒業文集ではすでに「将来は研究者になりたい」と書いていたといいます。
その後、地元の長浜北高校に進学。高校時代から理系分野で突出した才能を見せていたそうです。
坂口志文氏の詳しい学歴は以下の通りです。
- 高校:滋賀県立長浜北高等学校(父が校長を務めていた影響で進学)。
- 大学:京都大学医学部医学科を1976年に卒業、医師免許取得。
- 博士号:1983年に京都大学から医学博士号取得(論文テーマ:胸腺摘出によるマウス自己免疫性卵巣炎の細胞免疫学的研究)。
長浜北高校は滋賀県長浜市にある県立の伝統校で、多くの国公立大学合格者を出す進学校として知られています。
坂口志文氏も、地元・長浜市出身で、この高校から京都大学医学部へ進学された優秀な学生の一人でした。
ちなみに妻の坂口教子さんの詳しい学歴やキャリアは不明となっています。