愛媛県の「あいテレビ」で放送されていた深夜バラエティ番組「鶴ツル」のセクハラ問題。
2022年7月20日に同番組に出演していた女性出演者が、セクハラの被害を訴えていることが報じらました。
セクハラ被害を訴えたのは、フリーアナウンサーの大下香奈さんです。
2025年6月、大下さんが損害賠償を求める訴訟を起こしたことが明らかになりました。
大下さんはどんなセクハラを受けたのでしょうか?
大下香奈の現在
大下香奈アナは、1977年11月24日生まれの愛媛県出身です。
NHK松山放送局契約キャスター、テレビ愛媛アナウンサーを経てフリーアナウンサーになり、歌手活動も行っています。
大下アナの公式ホームページやブログを確認しましたが、現在は目立った活動はしていないみたいです。
報道によると、大下アナはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状を含む重度のうつ病と診断を受けており、現在は就労できない状態だそうです。
あいテレビ:鶴ツルのセクハラについて
『鶴ツル』は2016年4月に放送スタートし、2022年3月に終了しました。
片岡鶴太郎、フリーアナウンサーの大下香奈アナ、地元の現役住職である福村俊弘氏の3人がお酒を飲みながらトークを繰り広げ、「ちょっと大人の夜」をコンセプトにしていていました。
大下アナは番組内で他の出演者から繰り返された性的な発言や「下ネタ」によって、長期間にわたり精神的な苦痛と羞恥心を抱き、2021年11月の収録を最後に降板しています。
その後、大下アナはBPOに申し立て。
BPOは、2023年7月に「番組内容は社会通念上相当な範囲を逸脱しておらず、人権侵害や放送倫理上の問題はない」としました。
これを不服として、大下アナはあいテレビを訴えたとみられています。
大下アナはあいテレビが他の出演者によるセクハラを防止する義務を怠ったため被害を受けたとして、約4100万円の損害賠償を求めています。
あいテレビ:鶴ツルのセクハラ内容とは?
大下アナは出演のオファーを受けた当初、「酒を酌み交わしながら、ゆっくりとした時の流れの中の語らいを通して、『ちょっと大人の夜』を提供する」との番組のコンセプトを見たことから、セクハラや下ネタ満載の番組になるとは認識せず、出演を承諾します。
訴状によると、セクハラの場面は37件に及び、「床上手でしょ」「Sか」「一日中ほしがってんだ」と聞かれたりしたそうです。
大下香奈アナは番組の放送開始当初から苦痛を感じており、問題の発言が改善されることはなく、常に羞恥心を抱かされ続けたと主張しています。