Wordで文書を作っていると、最後や途中に空白ページができてしまい、Backspaceを押しても消えないことがありませんか。
筆者も提出直前の報告書で白紙ページに気づき、焦った経験があります。実はこの問題、原因によって対処法がまったく異なるため、闇雲にキーを連打しても解決しないケースがほとんどでしょう。
この記事では「何が白紙を作っているのか」を特定する方法から、セクション区切りや表の直後にできる頑固な空白ページの消し方まで、順番に解説していきます。
まず確認|空白ページの原因を特定する方法
空白ページを消すためには、まず「なぜ白紙が生まれているのか」を目で見て確認することが大切です。
Wordには原因を可視化できる便利な機能が用意されているので、最初にこの設定を済ませてしまいましょう。
編集記号を表示して「何が白紙を作っているか」を見える化する
「ホーム」タブの「段落」グループにある「¶」ボタン(編集記号の表示/非表示)をクリックしてみてください。ショートカットキーは Ctrl+Shift+8 です。
この操作で、段落記号(¶)・改ページ・セクション区切りなど、普段は見えない記号がすべて表示されるようになります。
空白ページに移動して、そこに何の記号が並んでいるかを確認するのが解決への第一歩です。
空白ページの原因は大きく4パターン
編集記号を表示した状態で空白ページを確認すると、原因は以下の4つに分類できます。自分の画面と見比べて、どのパターンに該当するか特定してみてください。
| 空白ページに表示される記号 | 原因 | 難易度 |
|---|---|---|
| 段落記号(¶)が複数並んでいる | 余分な改行 | ★☆☆(簡単) |
| 「改ページ」と表示されている | 手動の改ページ挿入 | ★☆☆(簡単) |
| 「セクション区切り」と表示されている | セクション区切り | ★★☆(注意が必要) |
| ¶が1つだけあり、消せない | 表の直後の仕様上の段落記号 | ★★★(裏技が必要) |
原因別の対処法|空白ページを削除する基本手順
原因が特定できたら、それぞれに合った方法で対処していきましょう。上の表で「簡単」に分類した2つから順に解説していきます。
余分な段落記号(改行)が並んでいる場合
空白ページに段落記号(¶)がずらっと並んでいるなら、単純に改行が入りすぎているだけの状態です。¶マークをドラッグして選択し、DeleteキーかBackspaceキーで削除すればページごと消えてくれます。
改行が大量にある場合は、空白ページの先頭にカーソルを置いてから Ctrl+Shift+End を押すと、文書末尾まで一括で選択できて便利でしょう。
「改ページ」の記号が表示されている場合
「……改ページ……」という点線の記号が見えていたら、手動で挿入された改ページが原因です。この点線の直前にカーソルを置き、Deleteキーを押すだけで白紙ページを消すことができます。
セクション区切りが原因の場合(書式崩れに注意)
「セクション区切り(次のページから開始)」などと表示されていたら、これが白紙の正体です。一見すると削除するだけで済みそうに思えるかもしれません。
しかし、セクション区切りには「それより前のページの書式設定(余白・ヘッダー・フッター・ページ番号など)」がセットで保存されているため、安易に消すと書式が一気に崩れるリスクがあります。
削除自体の操作はシンプルで、「セクション区切り」の文字列の直前にカーソルを置き、Deleteキーを押すだけです。もし「表示」タブから「下書き」モードに切り替えると、セクション区切りが1本の横線として表示されるため、位置の特定がしやすくなるはずです。
なお、セクション区切りの種類を「次のページから開始」から「現在の位置から開始」に変更するだけで、書式を保持したまま白紙ページを消せることもあります。
この変更を行う場合は、区切りの直後にカーソルを置いて「レイアウト」タブの「ページ設定」グループ右下にある小さな矢印をクリックしてダイアログを開きます。
次に「レイアウト」(または「その他」)タブにある「セクションの開始位置」を「現在の位置から開始」に変更してOKを押してください。ヘッダー・フッターが絡む問題については、Wordヘッダー・フッターが削除・編集できない原因と直し方|セクション区切り対処法もあわせて参考にしてみてください。
表の直後にできた白紙ページが消せない時の裏技
ここまでの方法を試しても消えない白紙ページが1つあるとすれば、それはおそらく「表がページの一番下ギリギリまで配置されている」パターンです。
この場合はWordの仕様が関係しており、通常の操作では絶対に消せません。ただし、ちょっとしたテクニックで解決できます。
なぜ表の後の段落記号は削除できないのか
Wordには「表の直後には必ず1つの段落記号(¶)を置かなければならない」という内部的なルールがあります。これはWordの文書構造上の仕様であり、ユーザーが意図的に消すことはできません。
通常は表の後ろの同じページ内に¶が収まるため問題にならないのですが、表がページの最下部ギリギリまで占有していると、この¶が次のページへ押し出されてしまい、真っ白な空白ページとして現れてしまうというわけです。
段落記号のフォントサイズを「1」にして強制的に収める手順
削除できないなら、目に見えないほど小さくしてしまえばよいという発想がこの裏技のポイントです。手順は以下の通りとなります。
フォントサイズのプルダウンには「1」の選択肢がないため、数値を直接キーボードで打ち込む必要があります。筆者が実際に試したところ、表と下余白のすき間に¶が収まった瞬間、空白ページがきれいに消えてくれました。
1ptでも消えない場合は行間か余白を調整する
表がページの下余白ぎりぎりまで食い込んでいるケースでは、1ptにしてもまだ収まらないことがあります。そんなときは、次の2つの追加対処を試してみてください。
① 段落記号の行間を「固定値 1pt」に変更する
問題の¶を選択した状態で「ホーム」タブ→「段落」グループ右下の小さな矢印をクリックし、「段落」ダイアログを開きます。「インデントと行間隔」タブの「行間」を「固定値」に変更し、「間隔」に「1」と入力してOKを押してみてください。フォントサイズに加えて行間も最小にすることで、さらに¶の占有スペースを圧縮できます。
② 下余白を少しだけ狭くする
「レイアウト」タブ→「余白」→「ユーザー設定の余白」を選び、下の余白を数mm縮めてみましょう。ほんのわずかな調整で表と¶が同じページに収まり、白紙ページが消えるケースがあります。
表のレイアウト全般で困っている場合は、Word表レイアウトが崩れる原因と直し方|はみ出し・改ページも症状別に解決も参考になるはずです。
下書き表示を使って原因を見つけやすくする補足テクニック
ここまでの操作でほとんどのケースは解決できるはずですが、セクション区切りの場所がどうしても見つからない場合に便利なテクニックを紹介しておきます。
「表示」タブの下書きモードで区切り線を一覧化する
「表示」タブ→「下書き」をクリックすると、ページの概念がなくなったシンプルなテキスト表示に切り替わります。
この表示モードでは、セクション区切りが画面幅いっぱいの点線として表示されるため、長い文書の中でも見つけやすくなるでしょう。
操作が終わったら「印刷レイアウト」に戻せば、いつも通りの見た目に復帰します。
Ctrl+Endで文書の末尾に一発ジャンプする
空白ページが文書の最後にできている場合、Ctrl+End を押すと文書の一番最後の位置にカーソルが飛びます。
そこに何の記号があるかを確認すれば、原因の特定が格段に速くなるはずです。長い文書をスクロールして探す手間が省けるので、ぜひ覚えておいてください。
なお、Wordが開けなくなるなどの深刻なトラブルが起きた場合は、Wordが開かない・起動しない原因と直し方|セーフモード・修復の手順を先にご確認ください。また、行間が広すぎてページが増えてしまうケースについてはWordの行間が広すぎる・詰められない原因と直し方|行グリッド線を外すだけで詳しく解説しています。
Q&A【よくある疑問まとめ】
まとめ
Wordの空白ページが消えないときは、まず「ホーム」タブの「¶」ボタンで編集記号を表示し、白紙の原因を目で確認するところから始めてみてください。
余分な改行や改ページが原因なら選択してDeleteキーを押すだけで解決します。
セクション区切りが原因の場合は、削除するとヘッダーやフッターの書式が崩れるリスクがあるため、事前のバックアップ(Ctrl+S)を忘れないようにしましょう。
「表の直後にできた白紙ページ」は、段落記号のフォントサイズを「1」に変更し、必要に応じて行間も「固定値 1pt」にすることで解消できます。
原因ごとに正しい方法を選べば、どのパターンでも空白ページは必ず消せるはずです。