2022年4月19日放送の『ザ!世界仰天ニュース』では”ある事件”が取り上げられるようです。
仰天ニュースのあらすじでは、
ある男が男子大学生を殺害した事件と紹介されています。
この事件はどうやら広島で起きた佐藤裕樹さん(24)が殺害された事件のようです。
犯人は佐藤さんの知人だった山本勝博(逮捕当時43)です。
いったいどのような事件だったのでしょうか?
事件概要と事件の背景
事件が起きたのは2015年6月、広島市安佐南区。
大学生の佐藤裕樹さん(当時24)が自宅アパートの浴槽内で死亡しているのを佐藤さんと連絡が取れないのを不審に思った家族が発見。
遺体に目立った外傷はありませんでしたが、遺体から抗うつ剤や殺そ剤などの成分が検出されます。
警察は事件・事故の両面で捜査したところ、別の詐欺事件で逮捕されていた山本勝博(当時43)が佐藤裕樹さん殺人事件への関与を供述し、逮捕に至りました。
山本勝博と佐藤裕樹は年齢が離れていますが、どのような関係だったのでしょうか?
2人は2011年頃に同じ病院に入院していたことがあり、そのときから知人関係になったとされています。
山本勝博には借金があり、金に困っていました。
お金に困ってい山本は、佐藤さんが親族から多額の金を受け取ったことを聞きつけます。
事件が起きる1ヵ月前に山本勝博が佐藤さんに「一緒に事業をやろう」と架空の投資話を持ちかけ、現金100万円をだまし取ります。
佐藤さんは投資した100万円を山本に何度もお金を返すように迫ります。
山本は約100万円の返済を免れるために佐藤さんを殺害することを決意。
山本は佐藤さんに殺鼠剤や睡眠薬などを投与して意識をもうろうとさせ、水を張った浴槽に入れて殺害し、現金9万円を奪って逃走します。
逮捕後、山本は「金の返済をしつこく迫られ、死なせようと思った」と供述しています。
山本勝博被告の現在と判決
山本勝博の顔画像は、
こちらになります。
2017年9月時点で44歳と報道されていたので、2022年4月現在の年齢は47歳or48歳となります。
山本勝博は佐藤祐樹さんに対する詐欺や強盗殺人で起訴され、2017年9月に無期懲役の判決が下されています。
この判決を不服とし、山本勝博は上告しますが、
2018年に最高裁第3小法廷は、被告の上告を棄却する決定。
無期懲役とした1、2審判決が確定しました。
山本勝博の現在は服役中ということになります。
山本勝博の母親は「詳しいことは何もわからず、言葉にできない。本当に申し訳ありません」とマスコミの取材に対し、謝罪しています。
山本勝博の生い立ちと両親
山本勝博は農業を営む両親と3人暮らしで、結婚はしていなかったみたいです。
山本勝博は安芸高田市内の高校を中退。
中退したのはいじめられていたのが理由という情報がありましたが、真偽不明。
20代の頃に『ガス壊疽』という脚の難病にかかり、右脚を切断。
以降、県内の複数の病院で入退院を繰り返しながら、松葉づえや義足を使う生活になります。
先ほど触れた通り、山本勝博と被害者の佐藤裕樹は三次市内の病院の入院患者として知り合います。
佐藤さんは、山本よりも先に退院しますが,その後も入院中の被告人を見舞うなど交友関係が続いていました。
山本勝博は安芸高田市内のガソリンスタンドで勤務していた時期もありましたが、病気などを理由に辞めてしまいます。
退職後は定職に就くことはできず、障害者年金で生活していました。
山本勝博が佐藤祐樹さんに付いた嘘
仰天ニュースのあらすじにもあるように、山本被告は被害者の佐藤さんに嘘をついたことから事件に発展しました。
その嘘は以下のものになります。
・2011年、佐藤さんと入院中に知り合ったときにインターネットで仕入れをして販売する事業を嘘をつく※本当は当時無職
・2015年3月にガソリンスタンド閉鎖により、山本勝博が失職。佐藤さんに「毎月、月給30万払う」と嘘をついて、架空の事業で雇う。
・2015年5月に佐藤さんに「100万円を貸せば、株で得た利益と100万円を返す」と嘘の投資話をもちかける。佐藤さんは山本の話を信じて100万円を渡す。
最初に出会ったときから事件が起きるまで、佐藤さんと山本は仲のいい友人・先輩後輩という関係でした。
裁判のデータと犯行内容の詳細
ネット上で公開された裁判データにによると、
2015年に山本勝博は佐藤裕樹さんを騙して、100万円を騙しとり借金の返済や生活費に使用。
100万円の返済を免れるために同年6月21日から23日にかけて、
佐藤さんに複数回に分けて抗うつ剤,睡眠薬及び殺そ剤を多量に服用させ、インスリン製剤を複数回注射。
錠剤も150錠も飲ませたようです。
山本は複数の薬を無理矢理飲ませた後、意識もうろうの状態の佐藤さんをを浴槽内に入れて湯を張り、死亡させます。
佐藤さんは,6月23日午前8時頃に祖母と電話で会話していましたが、その際の酒焼けをしたようなガラガラ声であり,「毛布,頼む。」などという不可解な発言をしていたことが裁判記録に残されていました。
山本から薬を大量に摂取させられ、意識が朦朧としていたようです。
また、祖母以外にも知人の女性にLINEで「あてたたままた
ちたた」という意味不明のメッセージを送信していました。
本当に恐ろしい残虐な犯行内容ですね・・・
佐藤さんの遺体には目立った外傷がなかったことから、当初警察は病死と考えます。
しかし、司法解剖の結果、佐藤さんが普段は服用していない薬の成分が検出されたため事件事故の両面で捜査。
警察は佐藤さんの交友関係を徹底的に調べ上げ、
捜査線上に山本が浮上し、詐欺容疑で逮捕。
その後、殺人容疑で再逮捕されました。
2人は2010年頃に同じ病院に入院していたことから知り合いましたが、このときに出会っていなければ、こんな結果にはならかったと思います。
もしくは、山本勝博が被害者に対して自分はインターネットで仕入れをして販売する事業をしていると見栄を張った嘘をつかなければ、悲惨な事件は起きなかったかもしれません。
佐藤裕樹の顔画像や大学
亡くなった佐藤裕樹さんは広島修道大学4年生だったと報じられています。
[産経]広島大学生殺害 「痛み止めで元気に」言いくるめ薬剤投与か 容疑者、2時間かけて通う https://t.co/WwyKzTGmbA 広島市で昨年6月、広島修道大4年の佐藤裕樹さん=当時(24)=が薬物を投与された末に殺害され、現金が奪われた事件で、強盗殺人容疑で逮捕され…
— ニュース速報(一般紙系) (@FastNewsJP_) February 21, 2016
当時の報道では佐藤裕樹さんの顔画像も報じられていました。
※素顔は隠しています