今回は九州3児殺害事件について取り上げます。
殺人容疑で逮捕された福岡県飯塚市の職業不詳、田中涼二被告(41)です。
田中涼二被告は2021年2月に鹿児島県・桜島の麓にある観光ホテルで、実子である蓮翔(れんと)ちゃんと姫奈(ひな)ちゃんの首を絞めて窒息死させた疑いが持たれています
そこで今回は『田中涼二の生い立ちや元嫁(山本美幸)との子供|入れ墨画像は?』についてまとめていきます。
事件概要
事件が起きたのは2021年2月です。
福岡県警によると、田中容疑者は1月上旬以降に県営団地の自宅などで、前妻の連れ子の大翔(ひろと)君(9)を殴ったり、足で蹴ったりして太ももに打撲傷などを負わせ、2月16日に車内で死亡させます。
その後大翔君の遺体を運び、同25日まで自宅に放置します。
大翔君の遺体は2月25日に見つかり、翌26日には、鹿児島市内のホテル4階の客室で、田中容疑者の実子である長男蓮翔(れんと)君(同3)と長女の姫奈(ひな)ちゃんの遺体が発見。
田中容疑者は客室から飛び降りて重傷を負い、両県警は4月に2児への殺人容疑で逮捕。福岡地検が殺人罪で福岡地裁に起訴しています。
事件発覚の流れですが、2月25日に宮崎県に放置されていたレンタカーから未使用の練炭が発見されます。
レンタカーの借主が田中容疑者と判明し、警察が自宅に向かったところ、大翔(ひろと)君が見つかります。
事件性を疑った警察は田中涼二被告の行方を追い、鹿児島市のホテルにいることを突き止めますが、すでに子供2人は亡くなっており、田中被告は飛び降りて重傷を負います。
事件発覚当時、かなり話題になりましたが、田中被告が飛び降りて重傷を負ったため、なかなか事件の詳細が報じられませんでした。
自宅で発見された大翔君(9)の体にはあざがあったが、皮下出血が少なく、当初は病死とみられていました。
しかし、その後の捜査で死因は外傷性ショックと判明。
田中被告は6月18日に傷害致死と死体遺棄容疑で再逮捕されています。
田中涼二の生い立ちや元嫁(山本美幸)と子供
田中涼二被告の詳しい生い立ちは不明でしたが、田中被告が10代の時に両親が借金による自殺をしていたそうです。
若い頃に北九州の指定暴力団に在籍していたという情報もありました。※詳しくは後述
そして田中被告の元嫁が太宰府市主婦暴行死事件に関わっていた山本美幸被告だったことが、文春の報道で明らかになっています。
山本美幸被告と田中涼二被告は約20年前(2000年頃)に婚姻関係にあったそうです。
左が田中涼二被告で右が山本美幸被告です。
「美幸が20年以上前に『お腹に赤ちゃんがいる』『結婚して子供を産む』と言って実家に帰ってきました。出産して2カ月くらいで美幸は出ていってしまいましたが、1年くらいは元旦那(田中被告)が残って世話をしましたが、その元旦那も『ちょっと抱っこしていて』と言い、そのまま姿をくらませてしまいました。風の噂で死んだのではないか、と聞きましたが実態はわかりません」
約20年前に山本美幸被告と田中涼二被告は婚姻関係にありましたが、子供が生まれてから2人とも失踪していました。
山本美幸被告と田中涼二被告は2000年頃に結婚。
美幸被告が妊娠して出産しますが、出産から2か月後に美幸被告が失踪。
田中涼二被告が子供の面倒を見ますが、1年後に田中被告も失踪します。
その後は山本美幸被告と田中涼二被告は接点がなかったそうですが、『大宰府主婦暴行事件』の取材に田中涼二被告が山本被告の元夫として登場しています。
2人の子供は、現在既に成人しているそうですが、性別が男ということ以外の素性は不明となっています。
入れ墨画像は?
実は田中涼二には入れ墨を彫っていたという情報がありました。
近隣住民によると、
「入れ墨を彫っていて見た目は怖いけど、話すと気が弱そう。入れ墨は虚勢を張っているだけなんじゃないか」
という印象だったそうです。
田中涼二被告の入れ墨画像を調査しましたが、見つけることは出来ませんでした。
どうやら腕に入れ墨を彫っていたそうです。
半そでの姿の田中被告を見た近隣住民が『あんたヤクザか』と聞いたところ、
田中被告は『若いころに○○(北九州の指定暴力団)にいたことがある』と答えています。
入れ墨を隠そうとしない田中被告は、近隣では少し浮いた存在だったそうです。
田中被告は逮捕されたときは無職と報道されていましたが、一時期、建設会社で働いていたとの情報もあり、現在はヤクザからは足を洗っていたみたいですね。
田中涼二の現在の妻
田中涼二被告は事件当時、飯塚市の県営団地で、父1人、子供3人の親子4人で暮らしていました。
「田中さんは2020年5月頃に福岡県東区から蓮翔ちゃんと姫奈ちゃんと3人で引っ越してきたのですが、元奥さん(子供の母親)から逃げてきたようでした。でもその後に元奥さんと大翔くんが合流して、5人で暮らし始めた。
始めは上手くいっていたようだけど、次第に夫婦喧嘩が増えてね。警察が駆けつけるほど激しくやりあっていましたよ。2020年12月には元奥さんが刃物を持ち出して、部屋に血の海が出来ていたこともあった。その直後に離婚して、田中さんが子供3人を引き取ったんです」
駆けつけた警察が夫婦喧嘩を仲裁する中で、その場にいた大翔くんと蓮翔ちゃんに「お父さんとお母さんが別れたらどっちについていきたい?」と聞いたこともあった。すると2人は声を揃えて「お父さん」と答えたという。
近隣住民によると元妻で子供たちの母親である女性については「恰幅がよくて田中被告よりも大きい」「ほとんど見かけず、話したことはない。子供と遊んでいるのも見たことがない」という声が聞かれた。
事件が起きる前は田中被告には奥さんがいて、5人で暮らしていましたが、離婚。
元々、田中被告が子供を連れて、元奥さんから逃げて引っ越したということなので、夫婦間で何らかのトラブルがあったみたいですね。
離婚後は田中被告が子供3人を引き取っていました。
元妻との離婚後に3人の子供たちを引き取り、育てることになった田中被告は徐々に追い詰められて、事件を起こしてしまう結果となりました。
田中被告と別れた妻の素性は明らかになっていません。
追記:田中被告と別れた妻について詳細を文春が報じる
9月11日に文春が田中被告の別れた妻であり、亡くなった子供の母親の素性について報じました。
名前は明かされていませんが、記事にはA子さんとありました。
田中被告とA子さんは5年前に出会い、A子さんは年齢は田中被告の10歳年下でシングルマザーだったそうです。
10歳年下ということはA子さんの年齢は31歳前後ですね。
2人は5年前に福岡県大野城市の居酒屋で知り合います。
当時、田中被告は鳶職の仕事に就いており、A子さんは建築会社で日雇いの仕事をしていたそうです。
結婚生活は順調だったそうですが、A子さんの酒癖が悪く、酒を飲むと暴れてしまい、警察沙汰になったこともあるそうです。
「子供の面倒も見ないで昼から酒を飲んでしまうことも多かった。蓮翔がお腹の中にいる頃なんて、特にひどかった。もちろん子供ができて、ナイーブになっていたというのはよくわかりますが……。
それに、酒を飲むと暴れてしまうんですね。酔うとどうしようもなくなってしまうことがありました。蓮翔と姫奈が生まれた後も改善せず、酔っ払って、あることないこと憶測で話すんですよ。自分が仕事をしているふりをして、女と遊んでいるだのなんだの……。仕事中も電話をしてきて、そういうことをワーワー言ってくる。そして後ろでは子供たちが泣いているんです。
仕事どころではなくなり、先方にも迷惑をかけてしまうので、仕事は辞めました。それからは生活保護を受給していました。A子とは警察沙汰の喧嘩もしてしまい、大野城には住んでいられなくなって、福岡市に引っ越しました」
A子さんの酒癖が悪く、田中被告は子供を連れて引っ越したみたいです。
しかししばらくして、居場所を特定したA子さんが田中被告を追いかけてきます。
A子さんが「自分が悪かった。酒やめるね」と謝罪し、また5人で暮らすことになりますが、夫婦喧嘩は収まるどころか熾烈さを増し、2020年12月頃に離婚となりました。
世間の反応
幼い子供がどんなに辛かったか、痛かったか、かわいそうで涙があふれました。
勝手な大人の都合で殺されなければならなかった幼い子ども達。ただただ後味の悪い記事でした。
子供をこのような大人にしない社会にすることについて論じるべきだと思います。
子どもは父親が唯一頼れる大人で「パパといたい」と思っていたのに…
痛い思いをして辛い思いをしてその父親に殺されるなんて…