2025年ドラフト会議の候補として、味噌カツ屋元店員の九谷瑠(くたに・りゅう)が注目を集めています。
現在、九谷瑠は社会人野球・王子で投手として活躍していますが、以前は味噌カツ専門店「矢場とん」(本社・名古屋市)に入社してプレーしていました。
本記事では異色の経歴を持つ九谷瑠についてまとめていきます。
九谷瑠について
九谷瑠は、1999年11月5日生まれの滋賀県出身の右投左打投手です。
身長176cm、体重75kg。
現在は社会人野球の王子(愛知県春日井市)に所属し、2025年の都市対抗野球大会で橋戸賞(最優秀選手賞)を受賞する活躍を見せ、プロ野球ドラフト候補として注目を集めています。
元々はクラブチーム「矢場とんブースターズ」(名古屋の味噌カツ店「矢場とん」運営)でプレーし、在籍中は店舗のホールスタッフとして働きながら野球を続けていた苦労人です。
九谷瑠の高校・中学
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中学
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草津中学校(滋賀県草津市)。中学時代は少年野球チーム「会下山少年団野球部」にも所属し、基礎を築いた。
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高校
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堅田高校(滋賀県大津市)。甲子園出場経験はないが、投手として活躍。卒業後、大学進学。
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- 高校時代は地元滋賀の強豪校で、堅実な投球を身につけた。大学進路を選び、プロ志向を固めます。
- 大学は大阪大谷大学に進学して、近畿学生野球連盟2部リーグでプレーしていました。大学時代は140km/h台のストレートを中心に、制球力と変化球(スライダー、チェンジアップなど)を磨きます。
球速・球種
九谷は最速153km/hのストレートを武器に、多彩な変化球を操る本格派右腕。
都市対抗大会では準々決勝で8回1失点、決勝で胴上げ投手(4回無失点)など、フル回転でチームを優勝に導きます。
制球力が高く、ランナーを背負っても粘り強い投球が特徴です。
項目
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詳細
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球速
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直球(ストレート):最速153km/h。150km/h前後の球威があり、ノビが抜群。低めに決めるコントロールが光る。
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球種
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– ストレート(SFF:シンキング・ファストボール寄り) – スライダー(横滑りが効き、右打者の外角低めを空振りに誘う) – チェンジアップ(落差が大きく、決め球として多用。奪三振率が高い) – カーブ(カウントを取るための緩急球) 主な配球:ストレートを軸に、チェンジアップで緩急をつけ、2ストライク後にスライダーで仕留めるスタイル。
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大学・クラブ時代は球速140km/h台だったが、王子移籍後の環境改善(練習・コンディション管理)で急成長を遂げました。
父親・母親の家族構成
九谷本人が「家族の応援が原動力」とインタビューで述べていますが、具体的な家族構成については不明となっています。
兄弟姉妹の有無も不明となっています。
矢場とん時代について
- 所属期間:2022年~2024年(大阪大谷大学卒業後から王子移籍まで)。
- チーム:矢場とんブースターズは、名古屋の有名な味噌カツ店「矢場とん」が運営するクラブ野球チーム(愛知県名古屋市)。社会人野球のクラブチームとして、東海地区の大会や全日本クラブ選手権などで活動。
- 役割:九谷はチームのエース兼主力投手。右投げの先発投手として、チームの勝利に大きく貢献。
- 生活:野球と並行して、矢場とん店舗(主に名古屋駅周辺や本店)のホールスタッフとして勤務。接客や調理運びを担当し、野球選手としての練習と仕事を両立する厳しい環境だった。
平日は午前中にチーム練習、夕方から店舗でシフト勤務。土日祝はフルタイムで接客(8時間以上)。「試合前日でも閉店まで働くことが多かった」と本人が語っています。
2024年オフに、九谷は当初独立リーグへの挑戦を検討しますが、JABA所属の強豪社会人チーム「王子」(愛知県春日井市)からスカウトを受け、移籍を決断します。
矢場とん退社時、店長や同僚から「プロを目指して頑張れ」と激励されたそうです。