ふじみ野市の住宅で起きた立てこもり事件の人質で心肺停止状態で病院に搬送された44歳の医師が亡くなったことが報じられました。
亡くなったのは鈴木純一医師です。
※現在更新中の記事です。
鈴木純一医師の顔画像
亡くなった鈴木純一医師はNHKで特集されたことがあり、10年前から埼玉県富士見市などで高齢者を中心に訪問診療を行っていました。
NHKは去年9月にデルタ株の感染拡大で患者が急増により、入院できないコロナ患者の自宅を訪問して診療する鈴木医師の様子を取材していました。
9月8日 #首都圏ネットワーク で拝見してます。埼玉県内のワクチン接種も思うように進んでない…と知り合いからも聞いてます。鈴木純一医師の涙に国や自治体は何とかしていただきたいですね。#埼玉県 #鈴木純一 医師 #訪問診療 pic.twitter.com/aQJmnW0ILv
— M.ちゃくそん (@lovemj2010) September 9, 2021
患者さんのことを想い、鈴木医師が涙ぐむ場面もありました。
鈴木純一医師の経歴(大学・高校)
鈴木純一医師の出身高校についての詳細は不明でした。
出身大学は、東京慈恵会医科大学卒業。
日本内科学会認定医
日本呼吸器学会所属
日本結核病学会所属
日本肺癌学会所属
NHKの取材によると、鈴木医師は内科などが専門。
去年9月にコロナ患者が急激に増えたため、保健所からの依頼を受けて患者の自宅を訪問していました。
通常の在宅診療を終えた夜9時ごろに車で診療所を出て連日深夜まで患者の診療に当たる素晴らしい医者でした。
去年8月中旬からの3週間だけでも40人以上を診療していたということで、当時のNHKの取材に対し、できるかぎり自宅療養者の支援を続けたいと語っていました。
もし、あの鈴木純一先生だとしたら
NHKの特集の中で、医療の手が回らなくてごめんね、とコロナ患者さんに涙を見せていらした
病める人にこんなに寄り添えるお医者さんがいるのかと感動して、近くの病院の先生だと知って嬉しかった面識はない、けれどとても受け入れられない
— くもじい (@kdCthlgEWTebvFA) January 28, 2022
東入間医師会の関谷治久会長の話だと、鈴木医師は地域の在宅医療を担う中心的な存在。富士見市・ふじみ野市・三芳町の2市1町の在宅患者のおよそ8割、約300人ほどを診ていたそうです。
地域の在宅医療を担う中心的な医師で、
「患者のために自分の時間を犠牲にして熱心に取り組む責任感のある優しい先生だった。」と話しています。
大阪のビル火災といい、患者さんの思いの医者ばかりがなぜこんなことに・・・残念です。
鈴木純一さん(44)の遺族が28日午前、埼玉県警を通じてコメントを出しています。
私たち家族は、突然このような事件に巻き込まれ、心身ともに疲弊しております。
私たちの心情をご理解いただき、家族、ご近所等の関係者に対する取材はご遠慮願います。
どうかよろしくお願い申し上げます。
令和4年1月28日 鈴木家一同
埼玉県のクリニックはどこ?※追記あり
鈴木純一医師の名前を検索すると、富士見在宅クリニックに同姓同名の医師がいることが確認できました。
#富士見在宅クリニック#鈴木純一医師
亡くなった鈴木医師は365日休まず往診など在宅医療をやってくださっている先生で。クリニックの休診日は、みずほ台病院に呼吸器科で診てくださっている。
夜はコロナの在宅診療にも行かれていた凄い先生なんです。
先生の往診を待っている人をも殺したも同然。— ネオンNeペタカラスキー (@E3Hermes) January 28, 2022
ツイッターでも「富士見在宅クリニック」が話題になっていますが、同姓同名の別人の可能性もありますが・・・
新しい情報が判明次第、追記します。
※追記
朝日新聞が鈴木純一医師の顔画像を勤務先の病院のサイト(みずほ台病院)から引用しました。
鈴木医師が富士見在宅クリニックで診療しながら、みずほ台病院で呼吸器科で診察していた可能性が高くなりました。
亡くなった鈴木純一医師 pic.twitter.com/DpkzIDYnZX
— nekomusume(テレワーク中) (@nekomusume7077) January 28, 2022
#富士見在宅クリニック
NHKで埼玉のコロナ自宅療養者宅を奔走する #鈴木純一医師 の苦脳する姿をやってた。同医師は私が出会った医師の中で数少ない良医。
患者思いで両者に線引きしない。「在宅がやりたかった」と勤務医から転向した
同氏にずっとかかっていたら父は死なずにすんだのに
残念だ。— コロ (@ARecomended) September 8, 2021
事件概要
被害者の鈴木純一医師ら3人は在宅診療を行う医療法人に所属。
鈴木医師は立てこもり犯人『渡邊宏』の母親の主治医でした。
渡邊宏の母親が亡くなり、3人は渡邊宏に呼び出される形で27日夜に弔問に訪れますが、そこでトラブルに発展。
27日午後9時ごろ、埼玉県ふじみ野市で
「バンバンという音がした」
「発砲音があり付近に人が血だらけで倒れているようだ」と110番通報、119番通報が相次ぎます。
警察が駆け付けたところ、渡邊宏が鈴木医師を人質に自宅に立てこもっていることが判明。
また、玄関先では41歳の理学療法士が倒れていて、腹部を撃たれたような傷があり救急搬送。32歳の男性介護士が催涙スプレーをかけられ、東入間警察署に逃げ込んでいました。
・人質の鈴木純一医師が死亡 ※死因は不明ですが、撃たれたような傷あり
・41歳の理学療法士の男性が胸の辺りを撃たれて重傷 ※意識あり
・32歳の介護士は顔に催涙スプレーをかけられ軽傷
立てこもり起きてからおよそ11時間後の28日午前8時頃に警察が突入し、渡邊宏を確保しますが、鈴木純一医師は心肺停止状態で病院に搬送されますが、死亡が確認されました。
世間からは突入が遅すぎるという意見が出ています。
渡邊容疑者は明確な要求などをせず、警察には「人質は大丈夫だ」などと話していましたが、鈴木医師本人は電話に出なかったそうです。
警察は容疑者が狭い部屋に立てこもっていたため、突入に時間がかかったとのこと。
殺人未遂容疑で逮捕された渡邊宏は医師らの対応に不満を抱いていたとみられ、警察が詳しい動機を捜査中です。