奈良市内で参院選の街頭演説中に安倍晋三元首相が銃撃され亡くなった事件。
奈良県警の鬼塚友章本部長が9日、県警本部で記者会見を開き、「痛恨の極みであり、警護警備に問題があったことを否定できないと考えている」と述べました。
本記事では鬼塚友章本部長の経歴についてまとめていきます。
鬼塚友章本部長の経歴と階級
鬼塚友章(おにづか ともあき)本部長の経歴を調べたところ、今年の3月に奈良県警察本部長になったばかりだったことが分かりました。
平成7年4月:警察庁採用
平成10年8月:長野県警察本部警備部警備第一課長
平成13年3月:神奈川県警察本部警務部首席管理官兼総務部首席管理官
平成20年7月:在イタリア日本国大使館一等書記官
平成23年8月:警察庁警備局公安課理事官
平成28年9月:警察庁警備局警備課警護室長
平成29年8月:警視庁第一方面本部長
令和2年8月:内閣官房国家安全保障局内閣参事官
令和4年3月:奈良県警察本部長
経歴を見ると、どうやら警備畑のエリートだったみたいですね。
警察庁警備課警護室長などを歴任されています。
現在の階級は警視長という情報がありました。
奈良県警察本部長の着任会見では、
「県下の治安情勢をしっかりと把握したうえで、知事部局をはじめ関係機関ともしっかり連携しながら、県民の安心安全の確保につとめてまいりたいと考えております。」
と抱負を述べていました。
また、公式サイトでは次のようにあいさつしていました。
鬼塚友章本部長の学歴(高校・大学)と年齢
鬼塚友章本部長の出身は福岡県で、年齢は2022年3月時点で50歳とありました。
毎日新聞によると、出身大学は九州大法学部卒となっています。
出身高校は福岡高校という情報がありました。
また、鬼塚友章本部長の結婚や家族に関する情報は不明でした。
記者会見で「警備に関する問題あったこと否定できない」と述べる
7月9日18時から行われた記者会見で、奈良県警の鬼塚友章本部長は、
「今回の事件は選挙遊説中の元総理の殺害を狙った極めて卑劣で許しがたい犯行。まずは徹底した捜査による事案の全容解明が急務で、県警本部長として所要の体制を構築し警備にあたっていたが、安倍元総理が発砲され殺害されたことを極めて深刻に受け止めている。痛恨の極みです」
と述べました。
当日の警護については、「このような重大な結果を招いたことについて、警護上の問題があったことは否定できないと考えている。警護員の能力なのか、早急に確認し、具体的な策の検討、見直しを行う必要がある」
また、今回の安倍元総理が奈良県に訪問することについては、「今回の遊説は前日に急に入った」とし、
「いかなる状況においても所要の体制を確立し、しっかりした警護体制をおこなうことは当然なので、警護を対応する者において 配置を検討し、計画書を作った。計画書を確認し承認したのは当日」と述べました。
会見中の鬼塚友章本部長は『痛恨の極み』という表情を何度か見せていましたね。
#鬼塚友章 本部長を責めてはいけない💢#NHK #ニュース7 の最後の締めは良くないのでは。👏奈良県警 も警察関係者も警察OBコメンテーターも責任をクリアに擦り合いをなんとかやめて✋ https://t.co/YdTSaXec3I
— ლ(╹◡╹ლ) (@nipponishin) July 9, 2022
最悪の結果になってしまい、無念でしょうね・・・
鬼塚本部長は「現在行っている捜査をしっかりと指揮するとともに、事件における警護実施上の問題点の洗い出しなどについても早急に対応していくのが現時点で私の責任」と話し、現時点での辞任は否定しています。
確かに今回の事件の真相を明らかにするのが、国民に対する責任かもしれませんね。
鬼塚友章本部長が辞任
安倍元総理大臣が銃撃され死亡した事件を受け、奈良県警のトップ・鬼塚友章本部長ら幹部2人を懲戒処分となりました。
また、鬼塚友章本部長は責任を取る形で、本部長を辞職すると報道されました。
鬼塚本部長は8月25日に行われた記者会見で「重大かつ深刻な事態を招き、責任を痛感している。事態の重大さにかんがみて辞職を願い出て、承認された」と話しています。
8月30日付で辞職するということです。