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野津英滉の現在と判決|生い立ちと大学・高校|弟・父・母の家族構成

2020年6月4日に兵庫県宝塚市のアパートで発生した「宝塚ボーガン殺傷事件」。

 

犯人(被告)の野津英滉は、クロスボウ(ボーガン)を使用して、家族4人を標的に攻撃。

 

祖母(75歳)、母親(50歳)、弟(22歳)を殺害し、伯母(50歳)に重傷を負わせました。

 

2025年10月、野津英滉被告の裁判が進み、事件の全貌が明らかになり、大きな注目を集めています。

 

本記事では野津英滉と事件の詳細について詳しくまとめていきます。

 

 

この記事でわかること

・野津英滉の現在
・判決
・生い立ちと学歴
・家族構成

 

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野津英滉の現在

野津英滉被告の裁判は2022年10月頃に予定されていましたが、被告の心身の状態が悪く、治療が必要という理由で延期になっていました。

その後、治療によって公判を受けられるまでに回復し、2025年9月25日からようやく裁判員裁判が神戸地裁で始まりました。

 

 

初公判(2025年9月25日)、第2回公判(2025年9月30日)で、被告は「将来に悲観し、確実に死刑になるために家族全員を殺そうとした」「早く死刑になりたい」「絶対に殺すという考えだった」「犯行時のためらいは特になかった」と、強い殺意を抱いていたことを供述。

 

第3回公判(2025年10月2日)では「罪の意識は全くない」「犯行目的はもはやどうでも良い」と冷徹な態度を取ったことから、世間から大きな批判を集めています。

 

 

弁護側は、野津被告が事件当時、心神耗弱状態にあったと主張していますが、現在は受け答えができるほど回復しているみたいです。

 

野津英滉の判決

判決が下されるのは2025年10月31日です。

 

裁判では責任能力の程度と量刑が主な争点となっています。

検察側の主張

検察側によると、野津被告は自閉スペクトラム症と診断されており、高校生のころは精神状態が安定していたが、大学生になると家族に不満を募らせ、精神状態が悪化。

 

大学を休学して奨学金ももらえなくなり除籍され、将来を悲観。死刑判決を受けて死のうと考え、伯母まで殺害の対象にしたのも確実に死刑になるためだったと主張しています。

 

しかし、精神鑑定の結果などから重症度は高くなく、犯行に与えた影響も大きくないと指摘。犯行をためらっている事実があるうえ、凶器を購入して殺害の順序を合理的に検討しているなど計画性が高く、「完全責任能力があった」と主張しています。

 

弁護側の主張

弁護側は、罪が成立すること自体は争わないとしたうえで、減刑につながる心神耗弱の状態だったと主張しています。

 

被告にとって家族は生活環境を不安定にする存在だったとし、「家族関係を清算したい」「死刑になり命を終わらせたい」などと考えたと説明した。

 

野津英滉の生い立ち

野津英滉は幼い頃に自閉スペクトラム症と診断されます。

母親も境界知能で精神科に通院、弟にも注意欠陥多動性障害があり、厳しい家庭環境でした。
被告が中学生の頃には強迫性障害を発症し、さらに生きづらさを覚えます。

中学3年生になると、一人で祖母の家に身を寄せ、祖母と二人暮らしを始めます。この祖母宅が被告の事件当時の自宅であり、事件現場となります。

 

祖母宅に住んでからは精神的に安定した生活を送り、大学へと進学します。

 

しかし、詳しい理由は不明ですが、野津被告は大学を中退してしまいます。

大学中退後は就職活動を行いますが、上手くいきませんでした。

 

 

さらに母親が弟の暴力に耐えかねてシェルターに避難したことから、弟も祖母宅で生活するようになります。その後、シェルターを出た母親は祖母宅の近くに住むようになります。

 

 

 

このような複雑な生活に不満を抱いた被告は、家族関係を清算して、死刑になるために事件を起こします。

 

野津英滉の大学・高校

野津被告は地元の小学校を卒業。小学校の卒業文集では「何かを変えたいと思えば全て自分で変える」と記し、自己変革への強い意志を示していました。

 

高校卒業後、大学に進学したが中退。理由は明確ではありませんが、学業や人間関係での挫折が示唆されています。

 

具体的な大学名・高校名は明らかになっていません。

 

弟・父・母の家族構成

野津英滉被告の家族構成は、弟・母親・祖母・伯母の存在が明らかになっています。

 

父親に関する具体的な情報は裁判や報道でほとんど言及されていません。

 

事件当時、父親は同居家族(祖母、母、弟、英滉)に含まれていないため、別居していたか、既に他界していた可能性があります。

 

  • 年齢・状況: 事件当時22歳、大学4年生。
  • 特徴: 大手ハウスメーカーへの就職が内定しており、将来が有望視されていた。
  • 事件での状況: ボーガンで頭部を撃たれ死亡。被告は弟の成功と自身を比較し、劣等感や絶望感を抱いていたとされる。
  • 裁判での言及: 被告は弟への嫉妬や対比が動機の一因だった可能性が示唆されている。

 

  • 年齢・状況: 事件当時50歳、身体・知的障害者。
  • 事件での状況: ボーガンで撃たれ死亡。被告は母親を「愛されていない」と誤解し、憎悪を抱いていたと公判で供述。
  • 裁判での言及: 母親の障害が家庭に負担をかけ、被告の精神状態に影響を与えた可能性が議論されている。

祖母

  • 年齢・状況: 事件当時75歳、同居家族。
  • 事件での状況: ボーガンで撃たれ死亡。

伯母

  • 年齢・状況: 事件当時50歳、別居していたが被告に呼び出された。
  • 事件での状況: 被告に待ち伏せされ、ボーガンで撃たれ重傷(殺人未遂)。生存し、裁判で遺族として証言。

まとめ

野津英滉の生い立ちは、表面上の普通の家庭環境と、内面的な孤立・精神疾患・将来への絶望が交錯するものでした。弟との比較や母親の障害による家庭の負担が、彼の心に深い影響を与えた可能性があります。裁判では、これらの背景が責任能力の判断にどう影響するかが焦点となっています。

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