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永野一男の生い立ち・最期(断末魔)と殺人犯人の黒幕とマンション【FOCUS画像】

2022年7月8日放送の「アナザーストーリーズ」では、豊田商事事件が取り上げられます。

豊田商事による組織ぐるみの大規模詐欺事件の首謀者とされた永野一男会長がマスコミの目の前で2人の暴漢に殺害されました。

そこで今回は永野一男会長という人物と事件についてまとめていきます。

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永野一男の生い立ち

 

永野一男は、1952年8月1日生まれ。

岐阜県恵那市出身です。

父親は障害があったことから、働くことが難しく、祖父が農業に携わり、家計を支えていました。

永野さんが中学生になった頃に、祖父が亡くなってしまい、母親の実家の島根県に移り住みます。

しかし、母親はすぐに家を出てしまいます。

永野一男は15歳のときに島根県浜田市国分町の叔父宅に預けられます。

そこで中学校を卒業。

 

 

集団就職で日本電装(現・デンソー)に入社しますが、2年で退職。

幼いころから貧しい環境で育ち、大手企業に入社したものの低賃金で中卒。

出世の見込みがないと判断しすぐに退職したみたいです。

 

その後、いろいろな職業を転々としながらギャンブルや犯罪まがいの行為に手を出すようになります。

「武地」という先物取引を扱う会社では顧客から預かった3000万円を無断で小豆相場に注ぎ込んで損害を出し、解雇。

1976年3月には、岐阜県の大垣競輪場のトイレでスリを働いたのがバレて逮捕。

 

その後、1981年に永野一男は、豊田商事を設立。

会社名に「豊田」と入れた理由は、大企業であるトヨタ自動車の関連会社だと勘違いさせる事を狙ったためだとされています。

 

豊田商事は金の現物まがい商法で総額2000億円を顧客からだまし取ります。

豊田商事の詐欺の内容

豊田商事は金融商品に詳しくない高齢者の自宅に訪れて金を格安で購入できる契約を持ちかけます。

実際には現物を渡さず証券のみを発行。

「契約期間の満了までは純金を自社で保有し、取引市場で運用して利益を上げながら賃借料を渡す」

「純金は返す時には値上がりしている」

「自宅に純金を置かないため盗難・紛失のリスクも少ない」

と巧みに顧客を言いくるめます。

最終的には購入してしまった客の手元には偽物の証券しか残らないという悪質な手口でした。

永野一男の最期(断末魔)

豊田商事の悪徳商法は1983年頃からトラブルが顕在化。

マスコミにも注目されるようになり、1985年6月18日に「今日逮捕」という情報を聞きつけたマスコミ取材陣が永野一男の大阪市内の自宅マンション前に集まります。

そこに突如、二人組の男が押しかけ、永野の部屋に強行突入。

銃剣で永野を刺殺したあと再び取材陣の前に血まみれで現れ「おれが犯人や」と言い放ちます。

男らはマンションから出たところを現行犯逮捕。

殺害の瞬間は直接報道されませんでしたが、一連のできごとはテレビ中継され世間に大きな衝撃を与えました。

その後発売された写真週刊誌『FOCUS』には全身血に染まった永野の写真が掲載されました。

享年32歳でした。

永野一男に結婚歴はなく独身でした。

永野は自分の行いが悪だと認識しており、悪行による咎が家族にまで及ぶことを危惧していたため、結婚はしていませんでした。

結婚はしていませんでしたが、内縁の妻や愛人はいたようです。

殺人犯人の黒幕【豊田商事事件】

永野一男を殺害した2人はの男は、大阪豊中市の自営業・飯田篤郎(当時56歳)と、建築作業員・矢野正計(当時30歳)の2人でした。

主犯は飯田篤郎と見られ、矢野正計にとって飯田は恩人だったそうです。

2人は豊田商事の詐欺事件の直接の被害者ではありませんでしたが、知人に頼まれて犯行に及んだと証言しています。

裁判では飯田篤郎には懲役10年の判決、共犯の矢野正計には懲役8年の判決が下されました。

この殺人事件には不可解な点が多く、黒幕がいるのではないかと噂になっています。

・2000億円の行方が不明
・永野一男の質素な生活
・動機が不透明
・犯行の手際の良さ
・知人に頼まれたという証言

 

被害総額2000億円にものぼった詐欺事件のお金のほとんどが消えています。

さらに、永野会長は高級外車を何台も買い漁り自家用ジェット機まで購入したと言われていましたが、どこにも存在しませんでした。

自宅も質素な部屋でとても多くの金を集めた会長とは思えませんでした。

 

さらに犯人の2人の犯行動機も『知人に頼まれたから』と、いまいち納得できるものではありませんでした。

 

その後の捜査で、豊田商事が集めた金のほとんどが流用され残っていなかったことが判明。しかし、永野が死亡したため金の流れに関して解明が難しくなってしまいます。

詐欺事件の真相が明らかになることはなかったため、犯人は関係者に口封じのために殺人を依頼されたのではないかといった憶測も流れました。

 

以上の不可解な点から、黒幕がいて、「永野一男が今日逮捕される」という情報を意図的にマスコミに流して報道陣を集めた上で、犯人を差し向けたのではないかと噂になっています。

永野一男の自宅マンションはどこ?

事件現場となった永野一男の自宅マンションは現在も残っています。

 

マンション名は伏せますが、永野が住んでいたとされるのは502号室です。

 

永野一男の部屋には生活に必要な最低限度のものしかなく、高級な家具などはありませんでした。

さらに財布の中身は711年しか入っていなかったそうです。

 

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豊田商事会長刺殺事件のfocus画像

事件後、当時の様子が写真週刊誌『FOCUS』に掲載され、世間に相当なショックを与えました。

 

 

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