2023年9月27日放送の【世界の何だこれ!?ミステリー】では、30年前に山梨県で起き甲府信金OL誘拐殺人事件が取り上げられます。
この事件の犯人の名前は宮川豊で、被害者の名前は内田有紀さんというまだ19歳の女性でした。
本記事は事件概要と犯人・被害者について詳しくまとめていきます。
甲府信金OL誘拐殺人事件の概要
事件が起きたのは1993年8月10日。
被害者の内田友紀さん(当時19歳)は、山梨日日新聞発行の月刊『ザやまなし』の取材を受けるため、小瀬体育館に向かい、その後行方不明になります。
翌11日午前8時15分、内田友紀さんの父親が「娘が帰宅していない」と友紀さんの勤務先であった大里支店に出向いたちょうどその時、
大里支店に『内田友紀さんを誘拐した』という誘拐電話がかかってきます。
犯人の要求は11時までに4500万円の身代金を用意しておくこと。
すぐに警察は捜査を開始します。
最初の電話の後も犯人から身代金の受渡し場所や、時刻を指定する電話が入り、警察は録音に成功します。
しかし、逆探知することはできませんでした。
犯人の居場所を特定することができなかったため、警察は現金を指定の場所に持っていくことになります。
しかし、場所の変更や警察のミスなどで身代金受け渡しは失敗してしまいます。
身代金受渡しが失敗に終わった日から6日後、有紀さんの自宅から50キロ離れた静岡県の富士川左岸で、内田友紀さんが遺体となって発見されました。
警察は人質が亡くなって発見されたことにより、公開捜査を始めて事件が世間に公表されます。
犯人の声を録音したテープも公開されました。
次々と捜査が進み、犯人像が次第に絞れていくなか、
事件発生から2週間経った8月24日に急展開を迎えることになります。
なんと犯人と名乗る宮川豊(当時38歳)が自首したのです。
宮川豊は「事件が世間に報道されて逃げ切れないと思った」と、自ら出頭してきたのです。
宮川豊には7000万円の借金があり、返済に困ったことから今回の犯行に至ったことが判明します。
宮川豊のは、自動車会社に勤める大型トラックのセールスマンでした。
宮川豊は販売実績を上げるために架空販売契約などを繰り返した為、会社から未収金の処理を求められます。
さらに、事件の2年前から韓国バーで知り合った、韓国人ホステスの愛人に入れ込み、多額のお金を浪費。
こういった経緯から多額の借金を背負ってしまったみたいです。
宮川豊の現在と顔写真
宮川豊は1955年生まれ。
山梨県立農林高校卒業後、市内のガソリンスタンドに入社。
1982年に系列の「山梨いすゞ」に移動。
事件当時は大型車販売第二課・係長という役職についていました。
逮捕後、宮川豊には裁判で無期懲役の判決が下されます。
宮川は判決を不服とし、控訴しますが、1996年5月1日に無期懲役が確定。
2023年現在は千葉刑務所に服役中ということです。
宮川豊の家族と子供
宮川豊は1982年に看護師をしている女性と結婚し、二人の子供が生まれています。
しかし、事件後に妻とは離婚に至っています。
2人の子供については、現在40歳前後になっていると考えられます。
内田有紀の家族
被害者の内田友紀さんは山梨県甲府市に住む4人家族でした。
父親の名前は邦彦さん。
母親の名前は直美さん。
姉の名前は一美さん。
事件当時、内田有紀さんは新入女性社員として勤務。
事件当日、銀行業務が終了したときに電話で山梨県で発行する月刊誌”The山梨”の記者を装った宮川豊から取材依頼を受けます。
内田さんは上司に知らせ取材に応じることになり、事件に巻き込まれてしまいました。