2025年5月27日放送の【ザ!世界仰天ニュース】では、明覚寺詐欺事件が取り上げられます。
\🎥予告動画公開!/
📆5月27日(火)よる9時
「明覚寺詐欺事件&偏食の危険2️⃣時間SP」
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本記事では明覚寺詐欺事件について詳しくまとめていきます。
明覚寺詐欺事件のwiki
和歌山県海南市にあった宗教法人「明覚寺(みょうかくじ)」は、「水子の霊」を利用した霊感商法を行い、組織的な詐欺行為が認定され、日本で2例目の宗教法人解散命令が出ました。
事件の首謀者は、明覚寺を設立し、代表役員を務めた西川義俊です。
西川義俊は1940年生まれで、大阪府立大学経済学部を卒業したあと、大手製薬会社に就職。
脱サラして1982年にコンドームの訪問販売の会社を起こします。
コンドームの訪問会社が上手くいかなかったことから、宗教活動を始めます。
1986年に真言宗醍醐派で僧籍を取得。
1987年に茨城県に本覚寺を設立すると、同派から独立。
首都圏各地のビルで「水子の霊」を利用した霊視商法を展開し始めます。
「水子の霊」を利用した霊視商法とは、数千円で霊視するといってチラシで人を集め、来た人に『水子の霊が取り付いているから、家族が不幸になる』、『水子を供養するために百万円払いなさい』などと脅して供養料をせしめるやり方でした。
女性を多くターゲットにしており、暗い部屋で逃げられないような状況で『お金と子どもとどちらが大切か』と迫り、多くの人が支払いに追い込まれてしまいました。
組織的なマニュアルも存在したため、被害が拡大。
1991年頃から首都圏の消費者センターに多数の苦情が寄せられるようになり、1992年に弁護団が結成されます。
不法行為を理由に損害賠償請求訴訟が提起されていきます。
1995年までの第5次訴訟で、被害額の96%の賠償を受ける和解が成立したのですが、この和解は全く解決に繋がりませんでした。
というのも、本覚寺とは別の名称の寺院が1992年以降に複数つくられ、そちらで全国展開されていたからです。
1992年頃に本覚寺の名称は世間に知られるようになったことから、教団は新しい名の寺を複数つくり、そちらで活動します。名称変更のため、多くの人が本覚寺の問題とは別物だと誤解してしまうのです。
本覚寺が新たに作った複数の寺の一つが、和歌山県の明覚寺でした。
教団は明覚寺を本山として、全国各地に系列の寺を次々に展開。
これらの寺は宗教ビジネスの営業所で、供養料獲得のマニュアルが供えられ、避妊具訪問販売員が扮した霊能者が配置されていました。
これら霊視商法の拠点は全国に27か所あり、供養料として集めた金は120億円以上にものぼりました。
1995年10月、愛知県警が詐欺の疑いで名古屋の満願寺の住職を逮捕したことをきっかけに警察が強制捜査に着手します。
1996年には西川義俊ら11人が詐欺の疑いで逮捕されます。
西川は詐欺罪で起訴され、1999年には有罪が確定。
これを受けて文化庁が和歌山地裁に明覚寺の解散命令の請求を行い、2002年1月に和歌山地裁は解散命令を出しました。
明覚寺詐欺事件は終わりを告げました。
明覚寺詐欺事件の時系列
1987年:宗教法人「本覚寺」設立
1991年:被害弁護団結成
1992年3月:明覚寺を本山とし、系列寺27ヶ所開設
1995年:明覚寺系列万願寺を強制捜査
1996年:僧侶9人と最高幹部の西川ら2人を逮捕
1999年:8人有罪確定 文化庁が解散命令請求
2002年:和歌山地裁解散命令
西川義俊の現在は?
逮捕された西川義俊は、詐欺罪で起訴されます。
2003年4月に、最高裁で懲役6年の実刑が確定し、服役となります。
その後の西川義俊の足取りは掴めていません。
生きていれば、2025年現在の年齢は85歳になります。