福岡県田川市で2018年、低栄養状態の三男に適切な治療を受けさせず死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の常慶藍被告の裁判員裁判の初公判が21日に行われました。
初公判では藍被告は罪状認否で「違います」などと述べ、無罪を主張。
弁護側は「常慶被告は知的障害があり、精神年齢が12歳で病院に連れていかなければならないことが分からず、故意だったとは言えない」と無罪を主張したことが話題になっています。
そこで今回は常慶藍と夫の常慶雅則についてまとめていきます。
事件概要
2018年11月に福岡県田川市で、1歳の男の子が父親にエアガンで撃たれた後、両親に育児を放棄されて死亡しました。
死亡したのは当時1歳だった唯雅ちゃんです。
唯雅ちゃんの両親が、常慶雅則と常慶藍です。
起訴状によると、両被告は18年10月下旬までに三男の唯雅ちゃんが重度の低栄養状態に陥り、両腕や両脚、肋骨を骨折、肺炎を発症したのに医師の診察を受けさせず、同年12月1日に死亡させたとされています。
唯雅ちゃんの死因は重度の低栄養状態に肺炎でした。
常慶藍と常慶雅則のfacebook
常慶藍と常慶雅則のfacebookアカウントはニュース映像から特定されています。
常慶藍名義のfacebookアカウントに投稿はありませんでしたが、旧姓?の花岡藍名義のアカウントには顔写真などの投稿がありました。
ニュース映像の常慶藍の顔画像も花岡藍名義のアカウントから引用されたものでした。
常慶藍と常慶雅則の生い立ちと馴れ初め
唯雅ちゃんが亡くなってから約11ヶ月後の2019年11月に常慶藍と常慶雅則は傷害の容疑で逮捕されました。
逮捕時の2人のプロフィールは、次の通りです。
名前:常慶雅則(じょうけい まさのり)
年齢:24
住所:福岡県田川市
職業:自営業
罪状:傷害の容疑
名前:常慶藍(じょうけい あい)
年齢:24
住所:福岡県田川市
職業:無職
罪状:傷害の容疑
2人の間には5人の子供がいました。
次男:2016年に病死
三男:唯雅ちゃん
長女:2018年11月時点で生後3ヶ月
次女:2019年7月生まれ


雅則容疑者の暴力もひどかった、と話すのは友人。
「ダンナは付き合い始めたころから、藍を殴る、蹴る、引きずるなどのDV(家庭内暴力)があって、それが加速していったと。殴られて家を飛び出すけど、ダンナが迎えにくると、すぐ帰るけんね」
子どもをよそに預けていて、夫婦で迎えにくるとき、藍容疑者はボコボコに殴られて歩けない状態だったことも。それで雅則容疑者が妻をおぶって来ることもあったとか。
中略
雅則容疑者との出会いで、変わってしまったようだ。
「私たちが“DVするようなやつとは別れなよ”と言うと、黙るようになった。そして、私たちのほうから遠ざかっていったんです。藍の父親に助けを求めればよかったんでしょうが、ケンカっ早い父親はダンナを半殺しにしかねないから、言えんかった」(別の友人)
次男が亡くなったときも、「寝返りがうてんかったから、窒息死した」と言っていたという藍容疑者だが─。
「死に顔は鼻がつぶれとって、もう見られんやった。生後数か月の子どもは、首も据わっとらんし、寝返りうてんのは当然たい。親がやってやらんと。酒を飲んで、そういうのもせんかったんやないかと。“ミルクのかわりに指をなめさせとる”なんて話しとったよ」(同・友人)
そんな藍容疑者について別の友人は、こう結論づける。
「藍は子どもを持っても母親じゃなくて、女のままやったとです。結局、ダンナがイケメンやし、藍のほうが惚れとったから。だから、DVにも耐え、洗脳、依存みたいになってね。男で道を間違えた。たぶん、こんなことになっても、離婚はせんでしょう」
常慶藍もあまりいい境遇とは言えない環境だったみたいです。
週刊女性の記事が事実であれば、一番悪いのは夫の雅則ですね。
エアガンを撃っていたのも夫だったみたいですし。
判決はいつで知的障害だった?
21日から始まった裁判では常慶藍は、保護責任者遺棄致死の罪に問われていますが、弁護側は、知的障害を理由に無罪を主張。
常慶藍も「(唯雅ちゃんを)病院に連れていかないといけないのは分かりませんでした。骨折していたことも分かりませんでした」と否認しています。
検察側は「唯雅ちゃんの体の傷や衰弱は外から見える形で表れていた。常慶被告は唯雅ちゃんの症状に気づき、判断する能力があった」と指摘しています。
どういった検査をして精神年齢12歳と割り出したのか詳しくは知りませんが、ちょっと無理があるような主張ですね。
この裁判はどういった判決が出るのか注目していきたいですね。
判決は3月11日の予定となっています。
父親の雅則被告は、唯雅ちゃんに向けてエアガンを多数回撃って全身に全治およそ3週間のけがをさせたとして傷害の罪にも問われており、現在、初公判に向けた手続きが進められています。